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貯蓄クセ付いてますか?
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「将来のために、毎月コツコツ貯蓄をしなくちゃ!」
「お給料が増えるから、放っておいてもお金は貯まるだろう」
このように考えている方は多いと思います。
確かに社会人になれば、アルバイトをしていた時より多くの金額を稼げる方も多いと思います。
しかし、そんな学生の中には、就職前の自分の予想よりお金がたまらなかった、という方が多いのです。
それは何故でしょうか。
ずばり、「学生の頃から貯蓄グセをつけていなかった」ことが要因です。
今回は、「社会人になってから貯蓄グセを付けるために『今』必要なこと」について考えていきます。
その3つは、
(2) 毎月を黒字で終わらせる
(3) 1年でいくら貯めるかシミュレーションをする
です。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
(1) 「今の収入」を理解する
貯蓄グセのない方は、社会人なり給与という今まで以上の収入が手元に入ると、それに比例して使うお金も増やしてしまいます。
しっかりと貯蓄をしていくためには、今から収入内でやりくりするクセをつけることが必要です。
では、「今の収入」とは何でしょうか。
もちろん、アルバイト代や両親からの仕送り等です。それら金額が毎月いくらなのか、しっかり把握しておくことが第一歩です。
(2) 毎月を黒字で終わらせる
毎月の収入を確認したら、次の給料日・仕送り日までその金額内で済むよう意識しましょう。
最初は「収入=支出」で、残金が残らなくても構いません。
大切なのは、「今月の収入に対して、支出がどれくらいか把握している」という状況です。
もちろん慣れてきたら、毎月少しでもプラスになるようシフトしていきましょう。
最終目標は、毎月を黒字で終わらせ、赤字の月をなるべく作らないことです。
(3) 1年でいくら貯めるかシミュレーションをする
ここまで進んだら、最後に「1年後、いくら貯めていたいか」をシミュレーションしてみましょう。
ここでのポイントは、「現在の収支で可能な金額設定にする」ことです。
例えば毎月のアルバイト代が3万円しかないのに、年間30万円貯める目標を立てるのはあまり好ましくありません。
今は目標額を貯めるための貯蓄グセがつけば良いので、無理のない金額にしましょう。
もちろんシミュレーションしただけで終わらず、目標のために毎月いくら貯めれば良いのか・そのためにはどの支出を削るべきか等を考え、実行することが大切です。
最後に
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ひとつひとつは当たり前のように感じるかもしれませんが、学生のうちにこのクセをつけられれば、社会人になってからも「貯蓄が当たり前」となります。
自助努力での資産形成が求められる今日、今からお金について考えることはとても大切です。(執筆者:高橋 幸緒里)