現状で底入れしているかというと、全く底入れ要素のない状況での週末入りですので、更なる下落を覚悟しての週末入りと考えます。
しいていうなら安値が5月18日の安値近辺ということで、無理やりBOXの範疇という考えも持てますが、少々無理があるように考えられます。
その他、週末の足型が限りなく十字線に近いのは気になります。
14日月曜同様、明けの明星っぽいのが形成される可能性も出てきます。(アイランドリバーサルも含みます。)
それから、50%押し、61.8%押し、最悪は全押しという事も想定する必要が出てきます。
目先、半値押し1万9271円を意識しつつ、その下の61.8%押しの1万9024円を想定します。
(全押しは1万8225円)となれば、この週末の窓空け陰線は、下落の途中過程の可能性は高いのかなと考えられ、「それに合わせた建玉の操作」が必要と考えます。
私自身の、それに合わせた建玉の操作は、「売り玉をしっかり保有しながら、打診買いを入れてロスカット」という流れ(方針)となり、当面は、「売り玉の3分の1の範囲で買い玉を入れたり・切ったり」というのがメインの操作(実際)となりそうです。
そして、この後の分析で出てきますが、トレンドは下落に入りつつあるので、『この週末が底入れという可能性はやはり薄い』と考えるのが妥当となり、下値メドを考えることは必須になると考えます。
日足チャートで見ると、先ほどのフィボナッチの値から、50%押し 61.8%押し 全押しという展開と、更なるメドとして、4月の安値より下の11月9日からの上昇の38.2%押しの1万8711円となっており、更に、この基準の50%押しと、先ほどの4月からの反発の全押しがほぼ同じ値ごろで1万8220円前後となっています。
そうなると、この重なる辺りは、メドとしては可能性が高くなってくると考えます。
そして、ENV値計算では、まず、6月20日の高値2万318円と7月7日の安値1万9856円を基準に考えると、E値だけが未達で、そのE値が1万9394円となります。
この値ごろが、週末金曜日の安値1万9433円に影響しているのかな? と考えられます。
それから、今度は、18日の金曜日に安値更新となったことで、6月20日高値と8月14日安値1万9486円での計算が成立します。
そして、戻り高値が8月15日1万9824円となり、この値で計算をすると、N値1万9172円 V値1万9102円 E値1万8834円 となります。
N値・V値は、4月からの61.8%と被ってくるので、この辺りも抵抗帯として強くなりそうです。E値は、11月9日からの38.2%押しの1万8711円と被ってきます。
と言うように、抵抗帯となりそうなところは、一つの抵抗帯でなく、いくつかのラインが重なってくるものです。
目次
現状分析
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5日線
一週間を通して下向きで、週初めは、前週からの流れで押して、下への乖離を広げました。
週中には、乖離を詰めて触れている状況になり、そこから、週末に再度、下に乖離して、短期的に下降を示しています。
25日線
下向きを継続で、下への乖離も継続です。
週末の乖離で概ね2.5%という状況ですので、まだ、下への乖離の余地はありそうで、本格的に勢いが出る下げであれば、5%前後の乖離が出るのがセオリーと考えます。
となると、現状の下げは、緩やかな部類に入ると考えます。
75日線
上向きを維持している状況下で、前週から下抜けし、下への乖離を継続しています。
この75日線の向きが下になって、25日線とデットクロス(まじか)となると、下げの勢いはつきやすくなると想定します。
トレンドライン
5月1日から2日かけて空けた窓の1万9311円近辺の横軸と4月25日から26日にかけて空けた窓の横軸1万9109円が、気になる下値支持線で、その下は、4月17日の前回安値の横軸と考えます。
上値抵抗線は、ほぼ同じ位置にいる25日線と75日線が、目先の上値抵抗線となると考えます。
もちろん、短期的な目先は、上に位置する5日線も抵抗線となると考え、後に記載する一目の雲の下限が、上値抵抗線にはなると考えます。
テクニカル指標
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一目均衡表
雲を下へ突破したことで陰転と考えます。
しいていうなら、遅行線が、この後、雲の下限で止まるかどうかに注目です。反発してくるときは、下抜けした雲の下限が抵抗帯となってくると考えます。
ボリンジャーバンド
下げのバンドウォーク継続中です。こうなると、目先は、「-2σの中に入るところ」と「-1σを上抜けるところ」が注目ポイントです。
もう一つ注目は、月足のボリンジャーがセクシーボリンジャーを形成中と考えます。
スローストキャスト
デットクロス直前で、このままクロスすると、クロスの位置が切り下がり、上げきらないでクロスとなる事で下落示唆となります。
総合判断
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下落示唆のシグナルが多数出ていることから、
更なる下げをメインのシナリオにしながらの底値探しと考えます。
この下落という流れが下げ止まると判断する条件を、自身の中にいくつか持ち、その条件のうち <2つ以上が満たされたとき> が反発の兆しであるという考えのもとで、「売り玉の利確」と「買い玉への玉のシフト」を考えるべきと思います。
今回、保合い離れの時に「どうなったら下落示唆なのか?」という判断基準を持っていた方は、早めに売り玉が複数入り、利益を積み上げていると考えられます。
そして、下げた株は上がります。「次は上げで取るのだ」という考えをもとに、自身のパターンを作ることをお勧めします。
それから、反転に対しての備えの話をした後で恐縮ですが、まだ本格下落と判断するには少々足りない状況ですので、もし本格下落だとすると、「ここまで下げたからもう下げないと思うポイントから更に2段3段下げる」という認識はしっかりお持ちください。
では、週明けも慎重に冷静に対応してまいりましょう。(執筆者:城 晶子)