英国離脱ショックがあった2016年と比べて、現在の日経平均株価は高く安定しています。
投資家としては嬉しい一方、新規に投資できない。また、投資対象が非常に限られているという面もあります。
しかし、投資対象の幅を広げてみると、まだまだ配当利回りの高い銘柄も存在しています。
今回は私が今、注目している2つの投資先を紹介させていただきます。
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目次
1. インフラファンド
インフラファンドとは、電力、交通、水道などインフラ事業への投資を専門とするファンドの通称です。
インフラファンドと聴いて、ピンとくる人はほとんどいないはずです。
インフラファンドは東京証券取引所が2015年4月に開設、2016年6月に第1号ファンドが上場しました。
現在、上場数は下記の3銘柄のみとなっており、まだスタートしたばかりの段階です。
・ いちごグリーンインフラ投資法人(9282)
・ タカラレーベン・インフラ投資法人(9281)
しかし、3つのファンドを見る限り、太陽光発電による収益がメインです。
インフラファンドは高い配当利回りに魅力があり、中には7%に迫る銘柄もあります。
また、メインの投資先が太陽光発電のため収益に安定性がありますが、天候次第で収益が変動するという要因も持ち合わせています。
2. ヘルスケアREIT
REIT(リート)とは、日本版不動産投資信託のことで、言葉の通り、不動産に投資するのがメインの投資商品です。
仕組みは他の投資信託を同じで、投資家から集めた資金を不動産購入にあて、賃料収入、テナント料等を利益として投資家に配分していきます。
REITとは、言い換えれば株式版の不動産大家さんみたいなものです。
ヘルスケアREITとは
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「有料老人ホーム」や「サービス付高齢者住宅」施設に投資して、賃貸収入を得るタイプのREITです。
住居、事務所、商業施設など、従来の不動産とは全く違うタイプのため、特有のリスクもあるのですが、
・景気に左右されにくいこと
・需要が増加し続ける
という特徴があります。
また、分配金利回りも5%前後となっており、他のREITと比べて利回りは高めです。
まだ選択肢は少ないのですが…
ヘルスケアREITもインフラファンドと同じく、まだ3社しか上場しておらず、時価総額も小さめです。
・ ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)
・ ジャパン・シニアリビング投資法人(3460)
選択肢は少ないのですが、日本の人口動態や米国REITの事例をチェックしてみると、可能性があると思われます。(執筆者:坂本 彰)