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お薬手帳を利用していますか
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「忘れた」、もしくは「初めから薬の名前を知らない」ということはありませんか。
薬は体調が悪いとき、私たちの大きな味方になってくれます。しかし使い方を誤れば、体調をさらに悪化させる危険性があります。だからこそ、お薬手帳を利用しませんか。
進化しているお薬手帳について、お知らせします。
お薬手帳の必要性
お薬手帳とは、服用した薬の履歴を記録していくものです。しかし薬の名前は、素人には馴染みの少ないカナ表記のものが多く、覚えにくくはありませんか。
個別の名前ではなく、「血圧の薬を飲んでいる」とか「花粉症の薬」などという記憶の仕方をしているかもしれませんね。しかも薬の種類は多く、数万種類といいます。
近年ではジェネリック医薬品が広く使用されるようになってきたため、さらに数が増えています。薬剤の名称が正しくわからないと、医師や薬剤師のようなプロにも正確な指導を受けることは難しいでしょう。
これは便利! スマホアプリで一括登録
お薬手帳といえば、これまでは紙製の手帳に記録していくものでした。しかし、最近ではスマートフォンのアプリでもお薬手帳として利用できるものがあります。例えば
「harmo」
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「お薬手帳プラス」
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「eお薬手帳」
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などがあり、その機能は便利、必見です。
便利機能1 手間いらず! 一瞬で自動入力ができる
「harmo」や「お薬手帳プラス」のように調剤薬局と連動したアプリの場合、わざわざ自分で登録する必要はありません。
加盟店との登録をしておけば、登録薬局でもらった処方薬は自動的に反映されます。
その他のアプリでも薬局で提供されるQRコードをカメラ機能で読み取れば、瞬時に記録は完了。写真付き、薬の情報、服用方法なども記録されます。
便利機能2 複数登録できる
アプリでの登録は、一人に限りません。
複数登録できるため、例えばパパとママ二人のアプリに子どもの薬の登録をしておけば、急にパパが病院に連れていくことになっても、ママに聞く手間なく、服用薬を正確に医師に申告できます。
また、別に暮らす親も登録しておくと、離れていても体調の変化を理解することができます。さらに緊急時、慌てて駆けつけるような場合にも、自分の携帯なら忘れることは少ないものです。
便利機能3 アラーム機能
せっかく薬をもらっても飲み忘れがあっては、意味がありません。多くのアプリでは、登録しておくと服用するタイミングを教えてくれます。また、通院を知らせる機能がついているものもあります。
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便利機能4 そのほか処方箋送信、健康管理など
体調がすぐれないとき、長時間待つのはつらいもの。アプリによっては、薬局へ処方箋を送信し、薬の用意ができたらアプリに連絡がくるものがあります。
また、体重や血圧、血糖値などを記録できる機能がついているものもあるので、より細かな医療の相談にも役立ちます。
健康な明日のために
2011年3月東日本大震災、医療現場が混乱するなか被災者の多くがお薬手帳を紛失し、自分の服用薬がわからず困ったといいます。
子どもや高齢者の場合は特に、服用する薬の種類だけでなく、量にも体調が左右されます。薬を大きな味方につけるために、家族でしっかり管理しましょう。(執筆者:吉田 りょう)