100円ショップでよく購入するものとして、「乾電池」を挙げる方も多いのではないでしょうか。
単三のアルカリ乾電池が4~5本入って100円と非常に安いのですが、「もちが悪く、すぐに電池がなくなる」という声も聞こえてきます。
本当に100均の乾電池は「もちが悪い」のか? 実際に検証してみました!
目次
検証方法
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検証には、単三乾電池1本で走るおもちゃの電車を使うことにしました。
新品の乾電池をセットし、レールの上を走らせて、電車が止まるまでの時間をはかります。
まずはメーカーのアルカリ乾電池で検証
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最初に、近所のスーパーで買ったPanasonicのアルカリ乾電池で、どのくらい電車が走り続けられるのか検証してみます。
乾電池の仕様は以下の通りです。
・ 本数:4本入り
・ 1本あたりの値段:約119円
・ 使用推奨期限:10年(2027年7月)
実験結果
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夕方にはずいぶん走る速度が落ちていましたが、10時間28分走り続けました。
「おもちゃの電池をONにしたままでいるとすぐ電池がなくなる」というイメージを持っていたので、10時間ももつとは意外でした。
続いてダイソーの100均アルカリ乾電池を検証
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次に、ダイソーで購入した100均アルカリ乾電池でも、同じように電車を走らせてみます。
乾電池の仕様は次の通りです。
・ 本数:5本入り
・ 1本あたりの値段:21.6円
・ 使用推奨期限:7年(2024年3月)
実験結果
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走行時間は10時間20分と、ほぼPanasonicの乾電池と変わらず! この結果には正直驚きました。
値段からすると、メーカー乾電池の半分ももてば良い方かなと思っていたので、予想外の健闘ぶりに100均の底力を感じました。
100均乾電池の実力は思いのほか高かった!
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おもちゃの電車を動かし続けるというシンプルな実験においては、メーカー乾電池と100均乾電池の違いはほとんど感じられませんでした。
むしろ1本当たりだと、100均は21.6円、メーカーは約119円なので、コスパを含めて判断すると圧倒的に100均乾電池に軍配が上がる結果になりました。
1本あたりのコストを安くおさえることができるので、普段使いであれば100円ショップの乾電池でも十分ではないでしょうか。
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ただし今回は、数年経過したときの電池性能や、液漏れをしないのかといった点については検証できていません。
「いざという時のために長期保存しておく乾電池」としては、使用推奨期限が10年と長く、液漏れ防止についても記載のあるメーカー品の方が安心かもしれません。
すぐ使うもの・短期間使うものであれば100均乾電池を、保存しておくもの・長期間使うものであればメーカー乾電池を選ぶなど、使い分けするのも良さそうです。
「意外と実力派」の100均乾電池、ぜひ上手に活用してみてくださいね!
※今回の検証はすべての同商品で同様の結果を保証するものではありません。乾電池の個体差などにより結果が異なる可能性があります。(執筆者:青海 光)