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持病があっても入れる保険
オリックス生命「新キュアサポート」やメットライフ生命「フレキシィゴールドS」に代表される、持病があっても入れる保険。
「引受基準緩和型保険」と呼ぶのが正式なのでしょうか。
「持病があっても入れる」なんて言われると、いつ来るか分からない新たな病気・ケガによる入院・手術は心配でたまらない持病持ち氏諸君はとびつきたくなってしまうのではないでしょうか。
でも、はやる気持ちを抑えて、続きを読んでみてください。とれる方法はこの保険への加入だけではないはずです。
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通常医療保険にも入れるかもしれない
はい。じゃあ「持病があっても入れる」って何なんだと思ってしまうかもしれませんが、持病があっても通常の医療保険に加入できる可能性はあるんです。
もちろん告知(「最近5年以内に入院した」など)にひっかかっていても、です。
ですがもちろん、告知に引っかかっても加入できるなら、告知の意味はありません。
どういうことかというと、告知に引っかかる原因となった部分だけを除いて、保険契約が成立することがあるのです。
たとえば、胃潰瘍の病歴があるなど胃腸に持病を抱えている場合、胃腸をはじめとする消化器系以外の疾病について保険契約を結ぶ、という具合に。
もちろんこの保険契約では、肺や心臓など消化器系以外の疾病による入院・手術では保険金が受け取れますが、胃腸の疾病では受け取れないことになります。
このようなタイプの契約の仕方を「部位不担保」、「疾病不担保」と呼びます。
また告知の引っかかり方によっては、通常の医療保険に割増の保険料で加入できることもありますよ。
こんな具合に、持病がある人でも通常の医療保険にねじこんでもらえる可能性はあるのです。
生命保険会社HPの告知事項を見て自己判断であきらめる前に、営業担当者に相談してみてはいかがでしょうか。
健康保険には持病があっても入れる
それに「持病があっても入れる保険」以外にも、持病があっても入れる医療保険はあります。
それはズバリ公的保険。医療分野の公的保険は、健康保険と呼ばれますね。
わが家はみんな健康でタバコも吸わないので、いつもコレずるいな、損だな~って思っています。
だって健康な人でも不健康な人でも(不摂生な人でも!)同じ保険料で同じ保障内容なんですから。
ということで、健康保険は持病がある人にたいへん有利な医療保険なんです。
国民皆保険なんだから言われなくても入ってる! とほとんどの方がおっしゃるでしょうね。
しかしこの保険のパフォーマンスのすごさを理解されている方はそう多くはないと思います。
これだけじゃないんですよ。
これを高額療養費制度と呼びます。
大手術や長期入院をして、何十万円何百万円もの出費を強いられるということは、ないんです。
しかも生計を一にする世帯の分は合算できるんですよ。どうでしょう? これだけでぐっと安心できませんか?
※所得によって、1か月の医療費上限額は約25万円,約17万円,約8万円,5万7,600円,3万5,400円と5段階に区別されています。70歳以上の人には異なる上限額が設定されています。
無敵の備えは…
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「貯金」でしょう。
だって、公的医療制度で医療費自己負担額の上限は決まっているんですから。
それに現金は万能です。医療費だけでなく、治療のため仕事ができずに減った収入の補填にも流用できます。
なんなら、子どもの教育費や住宅のリフォーム、冠婚葬祭費などなどの何にだって使えますよ。
まとまった金額(わが家では1年間の支出額くらい)がプールされている家計は強い。
持病があって、さらにかかる病気での入院や手術が不安だというのなら、最優先で貯金しましょうよ。
保険はたまるまでのつなぎとして使えば良いと思います。
持病があっても入れる保険は、その分通常の保険よりも保険料が割高です。
わざわざ高い買い物をするのではなく、買わずに済む方法に舵を切るのが賢明なのではないでしょうか。(執筆者:徳田 仁美)