米国では、時価総額が数十兆を超える企業でも業績は成長し続けます。
つい最近まで100ドル前後だったフェイスブックの株価は、現在では170ドルを超えてきています。

アマゾンの株価が一時1,000ドルを超えたことも記憶に新しいでしょう。

つまり、米国では主力株も成長株なのです。
ここからは、新型アイフォンを発表したアップル株に投資妙味がありそうです。
業績推移も堅調で、売上ポートフォリオの構成も変わりつつあります。
為替も円安進展の可能性がある今、アップル株に投資チャンス到来と言えるでしょう。
目次
アップルの盤石な売上比率構成。今後はサービス事業が成長を牽引。
結論から言うと、アップルの業績が急激に悪化することは非常に考えにくいと言えます。収益基盤が既に盤石なのです。
2017年度4‐6月期の決算を確認すると、サービス事業が売り上げを牽引。
前年同期比で22%の増収を記録しています。サービス事業とはすなわち、iTunesやApple Musicのことを指します。
つまり、月額課金ビジネスですね。ここの伸びが非常に著しいのです。
具体的には、1‐3月期に比べて、約2,000万人の増加。累計で1億8,500万人の利用者が世界中にいることになります。
いうまでもなく、月額課金のストックビジネスが安定すれば、企業業績も安定します。
ただでさえ、キャッシュリッチで知られるアップルが今後もストックビジネスに注力すれば、中長期的な株価成長が期待できる可能性が高いと言えるでしょう。
ティム・クックCEOもサービス事業に注力することを明言。
アップル社のティム・クックCEOは今後、サービス事業に注力することを明言しています。
これは、上述したように、中長期的な株価成長を後押しする大きな材料と言えるでしょう。
収益基盤が安定することで、投資家からの資金流入が期待できるからです。
具体的な成長戦略としては、売上総利益に占めるサービス事業を2020年までに倍増するという計画が策定されています。
これらの戦略と豊富なキャッシュを持つことを背景に、昨年からは、バフェット率いるバークシャーも同社株への投資を開始しています。
安定収益の基盤が拡充されることにより、株主還元が増えることも期待できるかもしれません。
iPhone事業もしっかり
近年では、サービス事業にフォーカスされがちですが、主力のiPhone事業もしっかりです。

2017年度の4‐6月期は3%の増収で着地。
この度の新型iPhoneの発売前の注目度を鑑みると、ここでの失速は非常に想像しにくいと言えるでしょう。
初の上位機種の登場に、iPhone6からの乗り換え需要のタイミング。
主力のiPhoneも業績を大いに牽引する展開になるのではないのでしょうか。(執筆者:徳田 陽太)