服を買うとき、高い服と安い服は結局どっちがいいのだろうと考えることってありませんか?
世間の常識では、お金があるんだったら高い服がいいけど、出費を抑えたい場合は安い服を上手に着まわすのがいいというのが、暗黙のルールです。
そのため、安い服を買っている方の中には、「できれば高い服を買いたい」と思っている方もいるかもしれません。
私も以前は、お金があるんだったら高い服を買ったほうがいいと思っていました。
やっぱり高い服のほうがデザインが洗練されていますし、質もよくて長持ちしますからね。
しかし、最近はそういうわけでもないなと感じるようになりました。
ユニクロやGUなど、ファストファッションブランドの質が上がってきているという理由もあるのですが、それ以外の要因に気づき始めたんです。
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目次
高い服の方が結局お得と思っていた過去
会社員で働いていたころは、私服通勤だったので取引先や先輩の目もあるし、ある程度高い服がいいと思っていました。
高い服のほうがデザインやシルエット、生地の質、着心地のすべてが安い服よりも優れています。
流行アイテムなら安くすませたほうがいいですが、定番アイテムなら流行が変わっても着続けることができます。
そのため、会社で着る頻度の多かったカーディガンやスカートを、色違いやデザイン違いでたくさん買っていました。
高い服がお得というわけでもないと気づいた理由
しかし、最近は高い服がいいわけでもないと気づきました。
トレンドが変わりすぐ着られなくなる
ファッションはどんどんトレンドが変わっていきます。
1年で終わるものもあれば、5年くらい続くものもあります。これは、実は定番アイテムであっても同じです。
例えば私がよく買っていた、カーディガンやスカート。
当時、店頭に並んでいたのは、ジャストサイズのカーディガンに、ひざ丈くらいのスカートでした。
シンプルなデザインや無地であれば、10年後でも着られそうと思っていましたが、購入から5年たった今、世の中はオーバーサイズのトップスと、ひざ下スカートが大流行。
当時の服を着ると、変ではありませんが、トレンド感がなくいまいち無難なファッションになってしまいました。
年齢に合わなくなってくる
20代前半のころは、ひざ上のスカートや、フリルやリボンがついたトップスをたくさん持っていましたが、30歳を過ぎた今、さすがに着られなくなりました。
無理やり着てみても、鏡の前に立つと、どうしても違和感があります。
買ったときは年齢に合わなくなるとは少しも思っていなかったので、盲点でした。
服の好みが変わる
年齢に合わなくなってきたのと同時に、服の好みも少しずつ変わってきました。
20代前半のころは、ビビッドカラーや明るい色の服が好きでしたが、今はベージュやくすみカラーなど落ち着いた色のほうが好きです。
柄ものよりもシンプルなデザインを選ぶようになりました。
好みではなくなった服を着るのは楽しくないので、自然と手が伸びなくなり、着る機会が減ってしまいました。
高い服だからこそ処分できないというジレンマ
着られなくなった服は、捨てるなり売るなりして早く処分したほうがいいとよく言われます。
しかし、高い服だからこそ数年たっても質がよく、簡単には捨てられません。どうしても、もったいないと思ってしまうのです。
また、捨てる代わりにメルカリなどのフリマアプリで売る方法もあります。
しかし、私の場合はメルカリ内で同じブランドの服をリサーチしてみると、思ったより低価格で取引されていて、売る気がなくなってしまいました。
結果、どう処分していいか迷っている服たちが、今もタンスの中に眠っています。
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まとめ
高くて質のいい服を買っても、トレンドや年齢、好みが変わるとすぐに着られなくなります。
「高い服 = いい、安い服 = 悪い」というわけではないのです。
とくに、ファッションのトレンドはめまぐるしく変わるため、ある程度安い服を数年サイクルで買い替えたほうが、実はおしゃれに見えるかも…と最近は思っています。(執筆者:垣内 結以)