目次
その予算の使い方、どうやって決めていますか?
王道の食費の節約というとまずは予算を立て、予算内の買い物をするということを考える人が多いのではないでしょうか?
その場合も、大きく分けて献立を立てて食材を買う場合と予算内の食材を買ってから献立を考える場合がありますね。
意識したことのない方もいるかと思いますが、皆さんはどちらでしょうか?
どちらも一長一短、献立を立てて買い物をする方がよいのか、予算で買える食材から献立を考えるほうがよいか、それぞれのメリット・デメリットを食費の節約の観点からお伝えします。

献立を立てて食材を買うメリット・デメリット
献立を立ててから買い物をすると、献立に必要なもの以外は無駄なものを買わずにすみますね。
安いから買うではなく献立に必要なものを安く買うという発想になります。
また、好きなメニューを作りやすくなりますし、バランスの良い食生活を心掛けることができ、健康で楽しい食生活を過ごしやすくなります。
ただし、食品の値段がいつも一緒とは限りませんし、献立によっては予算内で収まらない場合もあるので、コンスタントな予算が立てにくくなります。
食品によっては、家庭で必要な分量で売っていないこともしばしばありますね。
残ってしまった食材を使い切れるようにメニューを立てることができればよいですが、余った食材や調味料に無駄ができやすくもあります。
予算内の食材を買って献立を作るメリット・デメリット
予算内で買える食材を使って献立を立てる方法では、予算は守りやすくなりますが、食材を決めてからその中でできる献立を考えなければならないのでレシピ力が問われます。
食材をバランスよく購入すればバランスよく食材を取ることができ栄養の偏りをなくすことができる反面、値段だけで購入してしまうと逆に栄養の偏りが出やすく、またマンネリ化しやすいのもネックです。
栄養士の資格でもない限り、好きなものに偏っていないかチェックしてみるのもよいでしょう。
また、予算が余ったからと嗜好品に走りやすいのも注意が必要です。
ただし、旬のものは安く手に入るので旬のものを旬の時期に取り入れやすいということはあるかもしれません。
旬のものはその時期の身体にも合っているという考え方もあるので、健康にもよさそうです。
こうして比較すると、どちらもメリットとデメリットがあり、ご自分の食費の予算の立て方で盲点の部分が見えてくるかと思います。
献立を立てて作りやすい食材を予算内で買いつつ、余った食材で献立を考える二刀流の組み合わせがおそらく一番現実的ですが、その分、力量も問われることがわかると思います。
自分が普段どちらの方法で買い物をしているかを意識してみると、いつもと違った食事の節約のポイントが見えてくるかもしれません。
箱買いと年間契約、通販定期購入のメリット・デメリット

食材の安い購入方法はいくつもあり、安いお店のリサーチに始まり、チラシなどで底値買い、ネット通販でまとめ買いなど、皆さんもいろいろ工夫されていることでしょう。
我が家も調味料など、日持ちのするものは安く買える時にまとめ買いをしたりしますが、私が特に秋に行うのは野菜の箱買いです。
ビールなどのケース買いする方は多いですが、まだまだ野菜の箱買いに手を出す方は少ないようですね。
玉ねぎやカボチャなどは、秋に箱買いができ、家の中でも涼しい場所に置いておけば2か月ほど保管も可能です。
そんなに使わないと躊躇する方もいますが、好きな食材で使いまわせる自信があれば、野菜に魚、ブロック肉とお買い得なものが多くあります。
また、秋には、お米の年間購入の契約ができる場合もあります。
お米を多く購入する方は、その都度安いお店を探して買うより、直売等の通信販売などを利用して年間購入すると割引価格で購入できることもありますよ。
まとめ買いの際の自宅保存・手作りの注意点
また、家庭の定番メニューを決めて、ローテーションできるようになると、予算も献立もぐっと立てやすくなりますものです。
定番メニューで使う食材や調味料は、まとめ買いや定期購入というかたちで購入できるものがないかチェックしてみるのもよいですね。
大量には不要な場合は、友人やご近所さんとのシェアも効果的です。
ただし、毎週の宅配サービスや定期購入などは、使い切らないと次が来てしまうということで、本来は1か月半以上持つものを1か月で使い切るなどして過剰消費してしまっては元も子もありません。
また、つくりおきや保存食はうまく活用できればよいですが、そのための保存容器や煮沸などにはコストがかかります。
手作りは確かに最大というほど食費の節約の大きな武器ですが、本当にコストダウンになるかはよく検討するべきです。
各家庭のその時々の状況に応じて、柔軟に対応するのが一番の節約

小さな子どもがいる時期や、部活や塾などで忙しい食べ盛りの中高生がいる場合、はたまた夫婦2人のみの場合や、お酒が好きな場合など、家庭の状況によっても、食材の購入の仕方は変わってきます。
小さい子どもがいる家庭では食材の宅配を利用している人も多いかと思いますが、購入量が増えると宅配より買い出しの方が効率的で安上がりになる場合があります。
いつも同じ購入の方法が一番節約になっているとは限りません。
時々は購入方法を見直し、献立を立てて食材を選ぶか、予算内で食材を買って献立を組み立てるか、自分の購入の仕方を意識してみることがポイントです。
最後に、食材の予算にこだわるあまり健康を損なうようでは、長い目で見て節約とはなりません。
いかに健康な生活を予算内で送るかの視点が食費の節約においては大切です。楽しみながら食費の節約を行ってくださいね。(執筆者:小柳 結生)