引っ越しって本当に大変ですよ。ましてや仕事をしながらの引っ越しともなれば、それはそれは忙しい毎日になります。
そんな日々の中でつい後回しにしがちなのが、クレジットカードの住所変更。
でも、クレジットカードの住所変更を忘れていたことが強制解約や事故情報につながることもあるようです。
今回は、クレジットカードの住所変更忘れによるトラブルをご紹介します。
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目次
メールを読まない若者は要注意
クレジットカードの住所変更を忘れていたせいで起こるトラブルと言えば、支払遅延や強制解約による事故情報の掲載です。
例えば、残高不足などによって引き落としされなかった場合、通常は再引き落としを行ってもらえます。
その際は、再引き落としになる旨をメールやはがきで通知されることが多いですね。
ただし、クレジットカード会社によってはメールでの通知はされずはがきのみが郵送されます。
また、せっかくメールが来ても内容を確認しない若者は増えているようです。
LINEを主なツールとして使っている若者たちは「メールにはDMしかこないからほとんど見ない」と言う人も多く、メールの通知自体をすぐに消してしまう人も。
そもそも「残高は足りている」と勘違いしている場合、クレジットカードからメールが来ても「引き落としの連絡」程度にしか捉えない人も多いのではないでしょうか。
はがきは旧住所に届く
住所変更の手続きを忘れているので、当然ながらクレジットカード会社からのお知らせは旧住所へ届きますよね。
転送をかけていなければそのまま宛先不明で送り主に戻りますし、転送をかけていれば現住所へ転送されます。
ただし、どちらにしても再引き落としには間に合わず、支払遅延になってしまう可能性は高いです。
転送をかけていない場合
郵便局の転送サービスを利用していなかった場合、はがきは宛先不明でクレジットカード会社へ戻ります。
また、引っ越しにともなって固定電話を解約したり電話番号を変更したりしている場合はさらに厄介です。
住所も電話番号も不明の利用者となると、クレジットカード会社からの信用を一気に失います。
そして、クレジットカード会社への申告内容に虚偽があるということで規約違反とみなされてしまい、利用停止または強制解約となる可能性もあります。
普段は使わないクレジットカードを使ったケースでは、カードを止められていることにしばらく気付かないかもしれません。
知らない間に強制解約となっていた場合、それこそ知らない間に事故情報が信用情報機関に登録されるケースもあります。
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転送をかけていた場合
転送サービスを利用していた場合、旧住所へ届いた郵便物は現住所へ転送されます。
ただし、転送された郵便物が現住所へ届くまでには数日かかります。
すると、既に再引き落としの手続きは終わっていて、結局また残高不足で引き落とされなかったという事態もあり得るでしょう。
一度ならず二度も引き落とされなかったとなれば、信用情報機関のデータに遅延情報が載ってしまう可能性は高いです。
また、夕方以降にはがきを確認した場合はクレジットカード会社の営業時間に間に合いません。
はがきの到着日がもし金曜日だったら、週明けまで電話連絡すらできませんよね。
こうして、遅延日数はどんどん増えていきます。
クレジットカード会社によっては電話連絡をしてもマニュアルに沿った対応しかしてもらえず、「はがきの到着を待ってください」の一点張りというケースも。
さらに、支払いが月をまたいでしまう場合などは、支払い後にそのまま強制解約されてしまうケースもあるようです。
振り込みが必要な場合もある
引き落とし先の銀行によっては、再引き落としにはならず振り込みをしなくてはいけない場合もあります。
でも、はがきの転送に時間がかかったことによって「振り込み期限の〇日って…今日!」という事態もあり得るでしょう。
たった1円の残高不足が強制解約や事故情報へつながるかもしれないなんて、本当に恐ろしいですよね。
引っ越しをするときは、クレジットカードの住所変更もお忘れなく!(執筆者:永瀬 なみ)