女性を美しく華やかに演出する着物、その艶やかな出で立ちに憧れるものの、自分で購入するのは価格やお手入れの難しさからハードルが高いという方もいらっしゃるでしょう。
しかし今やレンタルを利用すれば、和服が手軽にまた低価格で楽しむことができます。
着物レンタルを上手に使うために、注意したいポイントをご紹介しましょう。
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目次
数ある店舗からよりすぐりを
驚くことに、ネットを検索すれば最低価格は1,900円!
着物から帯、小物までレンタルできるサービスがありました。
しかし、問題は品質です。せっかく着るのなら安っぽく見えるものは避けたいですよね。
使用前に自分の目で確認できないネットレンタルを使う場合は、商品を見極める材料が乏しく、決断を躊躇します。
そこで店舗選びの目安となるのが、呉服店が運営しているショップです。ここでの商品の目利きは、着物のプロによるものです。
さらに帯や帯締め、帯揚げと小物全般の品ぞろえにも、素人にはわかりずらい和装の流行や利用者のニーズなどを的確に把握していることでしょう。
では実際に着物を選ぶとき、どんなことに気をつければよいのでしょうか。
(1) TPOに合った着物とは
TPOに応じて着ていく洋服を考慮するように、和装にもその場に応じた装いがあります。
いくら高価なものでも、場違いな服装は周囲の空気を壊しかねません。
特に結婚式などの式典では、着ていく場所、立場によって着物の「格」が変わります。
「いつ」、「どこに」、「どういう立場で」参加するのかを明確にし、相応しい着物を選択しましょう。
(2) 着物が自分に合っているか
次は、自分と着物との相性です。
和服の色は繊細で、生地の色彩や風合いは写真や画面上ではわかりにくく、できれば実際着用前に自分の目で確認するのが一番です。
ただ一般的には
・「ピンク系」の肌の人は、藤色、紫、青、シルバー
・「オークル系」の肌の人は、はっきりした青、緑、赤、薄いピンク、藤色
が似合うといわれています。
また和服は多少のサイズ違いがカバーできますが、あまりに違いすぎると見た目も着心地もよくありません。
最近では和服のサイズ展開を数種類取りそろえている業者や、ネットレンタルでも下見サービスがあるサイトもあります。
ふくよかな方、小柄な方は特にしっかり確認しておいてください。
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(3) セットの中身は?
洋服と異なり、着付けには足袋や肌着、補正用品、腰紐、バッグや草履まで数多くの小物が必要になります。
また着付ける人によって使う小物が異なることもあるため、セットレンタルの中身と必要な小物が合致するか確かめましょう。
(4) 受け渡し方法
例えば、自宅から離れた場所での式典に参加するとき、長距離の移動に着物や小物類を持ち運ぶ手間と労力は、考えただけでも着る意欲を失わせます。
最近では会場や美容室に直送してもらうサービスがあります。送料の有無も調べておきましょう。
(5) 「汚してしまった!」ときの対処法
最近は、旅先で着物を楽しむ人が増えているといいます。しかし気をつけてください。
例えば京都は着物が似合う古都の代表格ですが、意外に観光地となっている神社仏閣は高い場所にあることが多く、坂や階段を上り下りしなくてはなりません。
ただでさえ慣れない草履に着物の裾、汚してしまうこともあるでしょう。またおいしい料理やスイーツにも、シミやはねをつけてしまう危険性が。
もしものときを考えて、汚してしまったときの料金について把握しておいてください。
着物は特別な日だけでなく、ごく普通の一日も思い出深く印象的に変えてしまいます。
ピンと背筋をのばして少しの緊張感とともに、あなたの一日を華やかに変えてみませんか?(執筆者:吉田 りょう)