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60歳で払い終えたい? 一生払う?
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医療保険を見直そうと思ったときに、迷うポイントの一つが、「払い込みをいつまでするか?」です。
保険料の支払いは、ローンと同じようなものなので、できれば現役世代に払い終えたい。
でもそうすると毎月の保険料が上がってしまう、と迷われている方もいらっしゃるのでは?
そこで今回は、医療保険の支払いは、どうするのがオトクなのか、ということをお伝えしたいと思います。
支払総額が安いのは、払込期間が決まっているタイプ
今回は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の医療保険で、比較してみたいと思います。
35歳女性の場合
入院日額 : 5千円
保険期間 : 終身
特約 : 先進医療特約
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終身払いで、女性の平均寿命87歳まで支払い続けた場合は、払込期間が60歳までのほうが安くなります。
損益分岐年齢は、78歳で43年後。
払込総額だけを見ると、払込期間が決まっているほうがいいのかな、と思います。
払込期間が決まっているデメリット
デメリットもあります。
(1) 87歳までの52年間、保険の内容が変わらない
要は35歳から87歳まで、同じ医療保険を持ち続けることになります。
医療保険は年々進化しているので、医療事情と保険が合わなくなる可能性があります。
(2) 途中で見直して解約するとき、割高な保険料を払っていたことになる
保険を見直そうと思って解約した場合、割高に払っていた保険料は、当然戻ってきません。
以前の医療保険は、貯蓄性のあるものもあったのですが、最近はほとんどが掛け捨てです。
医療保険は見直しをする方が多いので、払込期間は終身払いにするほうが、合理的な気がしますね。
終身払いの対策
一生払うのは大変だなと思われた方や、途中で病気になったらどうするの? と不安に感じられた方への対策法です。
対策その1「払込免除特約をつける」
元気で老後を迎えた場合はなんとかなるかもしれないけれど、病気になった場合は払い続けるのが大変だな、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そういう場合は、「払込免除特約」を検討されてみては?
先ほどの損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の医療保険に、「特定疾病診断保険料免除特約」をつけたとします。
終身払いの月々の保険料1,617円にプラス316円 = 1,933円で、三大疾病で特定の状態になった場合、以後の保険料の支払いが不要になります。
例えば45歳で所定のガンになったけれど、治ったといった場合でも、支払い免除は一生続きます。
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対策その2「変換する」
「変換」というのは、あまり聞きなれない言葉かと思います。
これは損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の、医療保険で使える制度です。
例えば医療保険に加入していた人が糖尿病など、一般的には保険の見直しが難しくなるような病気になったとします。
普通はその時点で入っている保険を、一生継続するしかありません。
ただこの変換制度を使うと、どのような体の状態であったとしても、今入っている保障の範囲内で、新しい医療保険に入り直しができる、という制度です。
ただしすでに払込が免除になっている場合は、この変換制度は使えません。
また医療保険の変換制度は、ほとんどの会社で取り扱いがないので、ご注意ください。
まとめ
医療保険は見直し前提で考える。
そのために終身払いにして、保険料を安く抑えるのが、今の時代に合った入り方ではないでしょうか。
払込期間を選ぶ際の、参考にしていただければ幸いです。(執筆者:水谷 文枝)