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貯金を増やしたい

貯金を増やしたいと思ったとき、いちばんに思いつくのは
ことではないでしょうか。
収入を増やすことはカンタンではないし、いきなりハイリスク・ハイリターンな投資商品に手を出すのは無謀。
やっぱり、取りかかりやすいのは支出のスリム化を目指すことです。
やったことがない人ほど効果はある
もともとムダの少ない家計の方がさらに節約するのは至難のワザですが、これまで節約意識が低かった方が目覚めた場合はメスを入れられる項目がたくさんあります。
そうはいっても、なにからどうやって節約したらいいのか分からないという方もいるかもしれません。
そんなときには、「かえる・へらす・やめる」の3段階システムではじめましょう。
step1. かえる
外食や洋服、化粧品や趣味など、お金がかかり過ぎているものはありませんか?
人は1度いいものを経験してしまうとなかなかやめられません。習慣になっている行動を急にやめることは大きなストレスです。
ガマンできなくなると、「楽しみのない人生になんの意味がある?」などもっともらしい理由をつけてリバウンドする可能性が大。
ワンランク下に「かえる」

買うのをやめることはせずに、まずは
のです。
「これじゃないと」というものが誰にでもあるかもしれませんが、単なる思い込みかもしれませんので、ちょっとだけ安いものに替えてみましょう。
化粧品の場合は、次に買うときにプチプラコスメに替えてみるのも節約効果があります。
肌への影響が少ないポイントメイク用品なら取りかかりやすいですよ。
わたしの場合は、ジーンズはある程度高価な美脚効果のあるものしかダメ、と若いころから思っていました。
でも、その思い込みを捨ててユニクロに替えたら、むしろ着こなしがいい感じになったのです。
デニムはヒザが色落ちしたり、トレンドの形が変わって買い替えが多いので、半額以下のコストダウンになりました。
施設費にも有効
スポーツクラブなどの趣味も、あまり活用できてないのなら会費が安いところに変えたり、公共施設のジムを利用したりと工夫できます。
できそうな項目があったら、今すぐ行動しましょう!
step2. へらす
ちょっとずつ安いものに替えたら、それだけでかなり支出が減ったことと思います。
改革をした費目が多いほど効果が出たと思うのですが、そこで現状に満足せずにもう1度メスを入れます。
こだわりをやめて低コストな商品に替えることができた「やればできる自分」にもう1つ「へらす」の試練を与えるのです。
・ 毎週していた外食を隔週に減らしてみる
・ 旅行のプランを検討してコストダウンできたなら、今後は日数や回数を減らしてみる
このように、回数や量を少しだけ減らすことは、比較的慣れやすいのでおすすめです。
step3. やめる

ついに最終段階です。
ダイエットなら、今まで食べ過ぎていたものを「かえる」、「へらす」でカロリー摂取量が少なくなります。
と思われるかもしれませんが、3度の食事はしっかりとります。
節約の最終段階「やめる」は最低限必要な生活費ではなく、やめればためられる「節約できる支出」です。
・ 週末の外食をやめる
・ 新色がでると買っていた化粧品を使い終わるまで買わない
・ 月2~3回ほどしか行かないジムをやめる
・ デパ地下スイーツやお惣菜
今までお金がかかっていたことをやめると、その分まるまるお金が浮いて貯金にまわせます。
もっとも、今まで当たり前だったことをやめるのは、多かれ少なかれガマンが必要です。
3段階にする理由
あえて時間がかかる3段階システムをとる理由は、いうまでもなくリバウンドを防ぐためです。
人はいいモノや快適なこと・ラクなことから、そうではないほうへチェンジすることにはなかなか踏み出せませんし、受け入れられません。
「節約して貯金するぞ」と目覚めたときには、ヤル気がみなぎって急に生活習慣を変えることもいといません。
でもいずれストレスがたまるため続かず、ダイエットと同じように、リバウンドするおそれが高いのです。
成功率を高めるためには、
step2 へらす
step3 やめる
徐々に自分になじませていくことで、いつの間にか家計の支出額が減り貯金が増えているというのがねらいです。
トライ アンド エラー
うまくいかないこともあるでしょう。
安いものに変えたら不便になったなど著しくライフクオリティーが落ちた場合は元に戻せばいいのです。
そんなときでもガッカリせず、他のものでコストダウンにチャレンジしてください。
トライアンドエラーを繰り返しながら、スリム化した支出の生活を定着させましょう。
メタボ家計には効果的

我が家はもともと削れる費目が多いメタボ家計だったので、外食やケーブルテレビなど、やめることができたのものが多数あり、支出がかなり減りました。
やめなかったものでも、たとえば毎日飲んでいた500mlロング缶ビールは350ml缶に替え、さらに飲む日を週末だけに減らしたことで月のアルコール代は3分の1以下になりました。
ついでにちょっぴり痩せたというオマケつき!
これならできるかも、と少しでも思ってもらえたなら、ぜひ試してみてください。
この3段階の取り組みがうまくいく方は、貯金が増えるのはもちろんダイエットも成功すると思います。(執筆者:野原 あき)