日に日に進む、中国のキャッシュレス化。
おじいちゃんおばあちゃんでもスマホを使いこなし、モバイル決算するほどです。
中国の決算アプリと言えば、「支付宝(アリペイ)」と「微信(Wechatペイ)」。
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モバイル決算だけでない、アプリのさまざまな機能の一部をご紹介します。
目次
キャッシュレス割り勘
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アリペイかWechatどちらかのアプリがあれば、現金がなくてもスマホで割り勘が可能。
グループで食事に行ったとき、一人がお店にモバイル決算をして、残りの友達がアプリでQRコードを読み込むと、友達にお金を送ることができます。
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公共料金の支払いが簡単
電気・ガス・水道代、固定電話・携帯・インターネット料金、マンション管理費の支払いができます。
日本では、電気・ガス・水道代それぞれの口座引き落としの手続きが面倒です。
インターネットがない時は、申込書を郵送で受け取り、記入し送って…と遅いと1か月以上かかることも。
でも、「支付宝(アリペイ)」なら、電気料金の個別番号をアプリ内で入力するだけ。
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アプリの電気代支払い画面で、金額を入力して決算を済ますことができます。
自宅でも、バスに乗っていても、電車の中でもどこにいても好きなところで支払いが可能です。
お年玉もキャッシュレス
中国のお年玉は「紅包」と言います。
アプリで好きな金額を送ることができるので、現金がいりません。
お正月名物のお年玉ですが、中国ではスマホ受け取りです。
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個人間の送金ができる
スマホからスマホにQRコードを読み込ませることで、好きな金額(登録口座内の金額)の受け渡しができます。
最近、個人商店でお釣りがなかった時、スマホでお釣りを渡されることがありました。
今どき現金を使う人が少ないからだそうです。たった2.5元(約43円)ですが、スマホでピッと数秒で受け取れます。
また、相手のアカウントをアプリに登録すれば、メッセージ上で送金も可能です。
実は私も毎月この方法で、家賃を大家さんに支払っています。簡単、便利です。
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まとめ
日本ではコンビニごとにポイントカードやアプリを使い分け、こちらではクレジットカード、電車はsuica払い、電気料金口を座引き落とし…など工夫しなければなりませんが、中国ではスマホ1つで可能です。
中商産业研究院によると、2016年だったモバイル決算交易額は58.8万億元でしたが、2018年の交易額予測は150憶元超。
もし171.5憶元に達すると、その増加率は68%になるそうです。
爆発的に広がりを見せる中国のキャッシュレス化に、今後も注目が集まりそうです。(執筆者:桜井 まき)