インテリアや暮らし方へのこだわりを持つ人が増えています。
旅行やレジャーより、家の中で過ごす時間を楽しむスタイルを選ぶ人が増えたのは、お財布事情も関係してのことだと思います。
その延長でDIYも大ブームです。
少し前まではDIYはお父さんの役割でしたが、ネット上でも女性向けのDIY記事が花盛り。
でもちょっと待ってください。
100均DIYは本当にコスパがいいですか? 本当に一石二鳥ですか?
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すでに100均DIYに目覚めた方も、これから考えている方も、ここで立ち止まって冷静に考えてみましょう。
目次
ダイソーは100円単位均一の店
100円均一ショップの草分けダイソーでは、100円以外の商品も多く取り扱われています。
100円以外にも、なんだかキリの悪い150円の商品や、数千円までと価格のラインナップはとても幅広く、油断なりません。
昔は製造メーカーもまちまちで、「次回入荷は保証できない」鉄則があり、こまめに巡回しては目当ての品がないかチェックしていたものでした。
しかし、最近はダイソーブランドで展開しているアイテムが多く、在庫も安定し、人気商品は増産もされます。
「おお! これはイイ!」と手に取った商品に大きな丸い札が付いていて、100円では買えないことに気が付くこともしばしば。
そう、ダイソーはもはや「100円単位の商品がたくさんあるショップ」なのです。
セリアにひそむカワイイの罠
セリアは価格設定の面では安心の全品100円(外税)均一ショップ。
トレンドをガッチリつかんだお洒落でかわいいお値打ちアイテムがそろっています。
「どの商品も100円!」という安心感が災いして、ついつい予定外の買い物をしがちです。
セリアの作戦勝ちです。カワイイは罠です。
心の強い人は問題にならないかもしれませんが、筆者は心の弱い人間だと自覚しているので、極力近寄らないようにしています。
エイジング加工? はやりのデコレーション? それって本当に必要?
結論を先に言いましょう。
エイジング加工や男前インテリア、西海岸風デコレーションなど、作品にプラスアルファの要素を追加することは、塗料、素材、手間は無駄かもしれません。
エイジング加工をしなくても使っていれば自然に味が出てきますし、デコレーションはブームが過ぎてしまったら、その雰囲気が根っから好きでない限り間違いなく飽きます。
次のはやりに乗ってまた作り直しますか?
金銭的に余裕があってDIYが本当の趣味であれば、それは新しいプロジェクトとして良い課題になりますが、節約という目線では本末転倒です。
もう一度言います。お金と手間の無駄遣いです。
できるだけ流行の波に乗らず、シンプルに仕上げることをお勧めします。
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板から作る家具・収納DIYのメリット
100均アイテムの組み合わせではなく、板から作るDIYは確かに気軽に取り掛かれるとは言いにくいでしょう。
しかし、事前に寸法を出して設計図を作っておけば、ホームセンターで板をカットしてもらい、組み立てるだけ。
ホームセンター活用のDIYを勧めるもうひとつのメリット
板材のカットはもちろん、ホームセンター活用の大きなメリットが「併設の工作室の利用」です。
100均アイテムでの工作では、素材を自宅に持ち帰り、自宅で組み立てることになります。
つまり100均DIYでは工具を自前で準備しなければなりません。
向上心が仇となる。「あったら便利」は「レンタルで十分」
木工用ボンドやグルーガン、手回しのドライバーなどは常備品として持つのは賛成です。
しかしDIY事例を検索していくと便利な工具がフルに活用されています。
欲しいですよね、電動ドリルやインパクトドライバー! ビットを交換すれば、いろんな用途に使えますもの。
カンナやサンダー、電動のノコなど、パワフルなアイテムに目移りがします。
自宅で作業するには効率を上げてくれる魔法の道具。
しかし、果たしてどれだけ使う機会があるのでしょう。
工具はそこそこお高いものです。保管場所も取りますね。
工作室を利用できるホームセンターでは、もちろん電動工具がひととおり用意されています。
使い方を教えてもらえる店舗もあります。
これで工具にかかる費用や不要な失敗を劇的に減らすことができます。
木材や金具の選び方なども、店員さんからアドバイスをもらえます。
もう一度考えよう。あなたは100均アイテムでDIYする?
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もしそれでも100均アイテムでDIYをしたいと思う場合は、必要な材料をリストアップし、きちんと予算化して進めましょう。
ひょっとしたら家具のお店でお値段以上のものが見つかるかもしれません。
DIYが節約になるというのは、DIYの魅力の一部分でしかなく、結果高くつくこともあるのです。
キチンと設計ができていれば、DIYも家計もしっかり仕上がるというものです。
DIYする目的が趣味か節約か、よく見極めてから取り掛かることをお勧めします。(執筆者:酒井 菫)