筆者は1LDKの小さな賃貸に家族4人で住んでいます。
そのため、必要最小限度のモノで暮らす「ミニマリスト」にならざるを得ない状況なのですが、「意外となくても大丈夫だった」と感じるものがいくつかあります。
今回はミニマリストの生活を始めて2年経った筆者が、家からなくして良かったと思うものを、10個ピックアップしてご紹介します。

目次
1. ゴミ箱
筆者の家にはゴミ箱がありません。
基本的には、ゴミが出たらキッチンに置いてあるゴミ袋に入れています。
食事中などにリビングで出たゴミは、テーブルに置いている小さな箱の中へ一時的に入れることもありますが、食事が終わればすぐゴミ袋に入れてしまいます。
慣れるまでは多少不便さも感じましたが、狭い家ですので、ゴミを都度キッチンへ持っていくのはそれほど苦でもありません。
以前は各部屋に小さなゴミ箱を置いていたのですが、ゴミをため込んでしまいやすく、回収するのも手間だったので捨ててしまいました。
ゴミ袋が1つになってからは、片付けも楽になり、子どもたちが食べかけのお菓子をゴミ箱に放置することもなくなったので、良かったと思っています。
2. マット類・毛足の長いラグ類
キッチンマットやトイレマット、バスマットも、以前はありましたが全て処分しました。
確かにマット類があれば床が汚れるのは避けられますが、「結局汚れたマットは洗わなくちゃいけないし、床も掃除しなくちゃいけないのだから二度手間では?」と思うようになり、今は何も置いていません。
キッチンマットやトイレマットをなくしたことで、こまめに拭き掃除をするようになりました。マットがない方が清潔感があると家族からも好評です。
バスマットも、速乾性のものや珪藻土のものなど一時期はこだわって買い集めていたのですが、結局「足を拭くだけなら普通のタオルでも十分」という結論にいたり、今は身体を拭いているのと同じフェイスタオルを1枚、お風呂のときは床に置いています。
なお、わが家にはバスタオルもありません。
フェイスタオルを少し多めに用意して、髪の長い筆者は2枚使って水分を拭き取っています。
バスタオルを洗って乾かすよりも、フェイスタオルを複数枚使った方が、洗濯も乾燥も手間がかかりませんよ。

また、わが家には毛足の長いラグやじゅうたんもありません。
毛足の長いラグやじゅうたんは、ラグジュアリーな感じはするのですが、ゴミや汚れがつきやすく扱いに手間がかかるものです。
そのため、リビングの床に敷くのは丸ごと洗えるラグマットだけ、しかも子どものお友達が遊びに来たときなど、必要な時だけ取り出すようにしています。
底冷えが気になるシーズンは、暖かい室内用スリッパを着用して寒さをしのいでいます。
ラグやじゅうたんを敷くよりも掃除や手入れが簡単なのでおすすめです。
3. バスタオル
わが家にはバスタオルもありません。
長らく「髪も長いしバスタオルがないと不便」と思い込んで暮らしていましたが、フェイスタオルを2枚使えば事足りることに気付き、身体を拭くためのバスタオルは捨ててしまいました。
フェイスタオルなら洗濯も乾燥もバスタオルほど手間がかかりませんし、値段も安いので、吸水性が悪くなってきたらこまめに交換できます。
ちなみに、古くなったフェイスタオルは雑巾にしたあと、最後はウエス(使い捨ての布)として使ってから捨てています。
「モノを使い切った」感をしっかり味わえますよ。
4. 排水口カバー
台所や洗面台、お風呂の排水口についている排水口カバーも全て取ってしまいました。
この方が排水口の汚れが目に入るため、こまめに掃除をしようと思えますし、何より排水口カバーの掃除が不要になるため、手間が1つ省けます。
洗面台の排水口は、もともとついていた排水口カバーをはずし、100円ショップで購入できる小さなザルのようなゴミ受けだけにしました。
髪ゴミがたまっているのが一目でわかりますし、汚れがひどいときはゴミ受けごと捨てて新しいものと交換もできます。
隠している方がおしゃれには違いありませんが、日常生活をおくる上では見せている方が無駄もなく、清潔さを保ちやすいですよ。
5. 本棚

わが家は夫も筆者も、そして子どもも本をよく読みます。
そのため、全員が遠慮なしに書籍を購入してしまうと、どう考えても今の狭い家には収納しきれません。
そこで思い切って、子ども用のマガジンラックをのぞいて、本棚を家からなくしました。
夫は基本的にスマートフォンで本を読むようになりました。
時々雑誌や本を買ってくることもありますが、それは小物などを置いている2段の小さな棚に置かれ、5冊もたまれば古本屋へ売られていきます。
筆者は電子書籍も読みますが、本の質感が好きで、つい現物を買ってしまいます。
図書館からもよく本を借り、普段仕事をしているデスクの隣の棚に、読みかけの本を平積みしています。
購入した本は、読み終えたら夫同様にすぐ古本屋へ売るようにしていますが、手元に残しておきたい本は、電子書籍で再購入することもあります。
子どもの本については、電子書籍化されていないものも多く、また現物の本を手にとることも大事だと考えているので、子ども用のマガジンラックだけは残しました。
ただこちらも、マガジンラックから本があふれるようになったら、適宜整理はしています。
無類の本好きのため、家が広ければ書斎を設けて読んだ本を保管しておきたいというのが、実は正直なところです。
でも、家の広さと生活のしやすさを考えると、「本棚をなくして買った本は早めに売る」というこの方法が、今は合っているのだと考えています。
6. 子どもの作品・記念品
子どもが保育園や幼稚園、小学校などへ通うようになると、いろいろな作品や記念品を持って帰ってきます。
そのどれもに成長や思い出を感じられ、手放すのは心苦しいのですが、家のスペースを考えると全てを保管しておくことは難しいのが現実です。
そこでわが家では、子どもが持ち帰ってきた作品や記念品は、子どもと一緒にスマートフォンで写真を撮っておくようにしています。
作品だけでなく子どもも一緒に撮ることで、いつごろ作ったりもらったりしたものか判断できますし、見返したときに子どもの成長もよりいっそう感じられます。
どうしても現物でとっておきたいものは、子どもそれぞれに、ミカン箱くらいの大きさの箱を1つずつ用意しているので、そこに入れています。
箱のフタが閉まらなくなったら、子どもと相談しながら、中に入れるものを吟味します。
子どもが家を出ていくときには、思い出の品として、この箱を渡すつもりです。
写真のデータはGoogleフォトにアップロードして、スマートフォンを変更したり紛失したりしたときも、データが残るようにしていますよ。

7. ベッド

わが家はフローリングの家ですが、ベッドではなく布団を使っています。
1LDKの狭い家に4人で住んでいるため、引越しをしてきた当初は「二段ベッドが必要かも」と考えたこともあったのですが、結局フローリングの上に畳マットレスを敷き、その上に布団を敷いて眠ることにしました。
布団の大きなメリットは、日中は折りたたんで端の方に除けておけば、空間を広く使えるという点です。
畳マットレスは敷きっぱなしにしているので、昼間子どもたちはその上で遊んでいます。
就寝前に、毎回子どもたちのオモチャを片づけ、布団を広げなければならないというのは確かに少し手間がかかります。
しかし部屋を片付けなければ寝られないため、家が散らかり放題にならないという良さもあります。
利用しているマットレスはミニマリストの間で評判の、アイリスオーヤマ製エアリーマットレスです。
3つ折りにしても圧迫感がないほど薄いのですが、畳マットレスの上にこれ1枚でも背中が痛くなることはありません。風通しも良いので、汗っかきのお子様がいらっしゃるご家庭にもおすすめです。
3年間使い続けていますが、薄いのにクッション性を損なうこともなく快適に寝ることができていますよ!
8. 炊飯器

筆者は3年前まで海外に住んでおり、日本を離れるときに古い炊飯器を捨ててしまいました。
戻ってきてから、新たに買いなおすかどうか散々悩んだのですが、結局今に至るまで炊飯器は買わずに過ごしています。
お米は家にあるごく普通の鍋で炊くか、もしくは電気圧力鍋で炊いています。
最初のころこそ、ほどよい水加減がわからずに失敗もしましたが、今ではどちらの鍋でもおいしいご飯を炊けるようになりました。
電気圧力鍋は毎日のおかず作りに活用しているので、ご飯は基本的に週末にまとめて炊いて、小分けにして冷凍保存しています。
キッチンは、つい便利だからと専用の調理家電が増えてごちゃごちゃしがちです。なるべく汎用性の高い調理器具を買って使い回すことを心がけています。
9. 子ども用の学習机

わが家には8歳の長女と3歳の次女がいます。
長女が小学校に入学するとき、祖父母から「学習机が必要なのでは」と購入を勧められましたが、結局買いませんでした。
今は筆者が仕事のときに使っている小さなデスクを、子どもも利用しています。
子どもが日中学校に行っている間は筆者が仕事で使い、夕方以降は子どもが勉強で使うといった具合で、ちょうどよく共有できています。
小学2年生の長女は、食卓テーブルで勉強しているときもあれば、床に寝転がって宿題をしていることもあります。
本人に学習机が欲しいか聞いてみると、「その時の気分で勉強したい場所が変わるから特に必要ない」とのこと。
子ども用の学習机は収納力もあり便利なのですが、大型なものが多く場所を取る上、年齢が上になってくると機能過多で使いにくくなってしまう場合もあります。
また、近所の図書館や塾の自習室、自宅でもリビングテーブルなどの方が集中できるという子も多いもの。
せっかく買った学習机もただの荷物置きになってしまったという話もよく聞きます。
子どもに専用の机を買うのは、子ども自身が必要だと言い出すまで待っていようと考えています。
10. キャニスター型掃除機

一般的なコード式のキャニスター型掃除機も、以前海外にいたときは持っていましたが捨ててしまいました。
家にあるのは、床を自動で掃除してくれるロボット掃除機と、ハンディ掃除機だけです。
床にはラグやじゅうたんをひいておらず、なるべく物を直接置かないように心がけているので、日々の掃除はロボット掃除機だけでほぼ終わります。
ロボット掃除機が入れない奥まった場所だけ、ハンディ掃除機を使って掃除しています。
キャニスター型掃除機は場所を取りますし、物の少ないフローリングの床なら、強い吸引力はそれほど必要ではありません。
棚や家具を買うときも、最初から「ロボット掃除機が下を通れる高さのもの」を選ぶようにしているので、掃除にかかる時間も手間もずいぶん減りましたよ。
「あるのが普通」を疑ってみよう!
ご紹介した10個のものを手放すことで、管理や掃除をする手間が省け、自由な時間とスペースを手に入れることができました。
それぞれ手放すときに「本当に大丈夫かな?」と思っていのですが、案外なければないで、その生活スタイルに慣れてしまうものです。
モノを減らせばその分出費も減り、住むスペースも最小限で済むので、お金も自然とたまります。
あるのが当然、と思っていたものに一度疑問を持ってみると、断捨離も進めやすくなりますよ。(執筆者:青海 光)
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