今週は、本格反発に入るような雰囲気を出しながらも、戻り高値を形成してから止まるべき節目で上げ止まりました。
一気に反転、下げに転じ底割れするのか? 割らずに維持するのか? 瀬戸際での週末入りとなり、週明けに別れ道の答えを委ねるような形で週末に入りました。
幾度も繰り返し申してきている、下向きの25日線に下からぶつかっていった時のパターンが、今回もセオリー通りの動きとなり、はじかれる形で押されています。
結果、グランビルの「売りの2」的な動きとなっていることで、普通に考えたら安値更新で底割れとなるのがセオリーですが、週末を挟むことで先行きは不透明です。
週末の窓空け陰線を巻き起こしたNYダウの大幅下落に関しては、トランプ大統領の米国優位な貿易関連発言と言われています。
ただ、その前から押してきて、その上での発言での下落という状況ですので、理由としては後つけと考えるのが妥当と考えます。
そうなると、相場の主導権を握っているヘッジファンドたちは一旦下げたいという認識だったという所だと判断します。
米国に合わせて動き、もう一段下げたとき、米国は底割れ維持しても、日本は底割れとなる状況です。
この温度差を先行きに対してどのように判断するか? 非常に難しくなってきます。
この押しで日本が世界に対して先駆けて暴落示唆となるのか? 日本だけが振り回されるとなるのか?
ただ、1月から始まった下げは例年通りで2月に一番底となり、3月に2番底というのがセオリーです。
そうなるのであれば、今回の押しが底割れしないという事が想定されます。
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もし底割れで安値更新となると、本格下落というシナリオが浮上します。
3月の権利取りで反発があったとしても、それは戻り高値を作るレベルでトレンドを変えるレベルまで行けず、権利落ちで更なる下げを作ります。
結果、4月の本決算の発表の悪材料出尽くしまで底入れ出来ないという、天底逆転のシナリオも浮上してきます。その分かれ道が、週明けとなります。
米国は小幅反落でCMEに関しても引けでは小幅反落となりましたが、一時は大幅下落という場面も作り、長い下髭が形成されています。
現段階のローソク足をいると長い下髭のからかさで、底入れ反転という考えも出ますが、安値更新をしたという現実もあります。
となると月曜以降 数日は維持できるか見極めしていく必要がありそうです。
元々のシナリオでは3月半ば二番底という想定としております。
逆に三月半ばまで反発しないとなると、底割れの可能性は高いのかなという考えも出てきますが、どうなるでしょうか?
目次
現状分析
5日線
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週前半は上向きで後半 向きを下としています。
値動きの激しさを物語っており、相場は未だ落ち着いてないという事が判断される状況です。
25日線
変わらず下向きで今週、一瞬、株価が25日線に到達したものの触ったことで一安心し再度 売られて下に乖離した状態で週末入りとなりました。
今回の動きは上記にも記載しましたが、グランビルの「売りの2」を示した動きと考えます。
75日線
向きを下に変え、下に乖離した状況です。
移動平均線の位置と向きとしてはすべて下向きで、上から75日、25日、5日、ローソク足となっており完全下降トレンドという形状です。
トレンドライン
下に関して、まずは2月14日の安値の横軸と、2月 9日と14日の安値を結んだラインが気になるポイントです。
さらには昨年の6月から7月の揉みあいの上限の横軸と、昨年の4月と9月の安値を結んだラインと、いくつかの段階に分かれて下値めどが立ってきます。
上に関しては、25日線が一番妥当な上値抵抗線と考えさらに1月23日と2月27日の高値を結んだラインも戻り高値を示してくる可能性を考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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完全下方シグナル点灯となっています。この後の雲のねじれとなる3月14日に注目です。
ボリンジャーバンド
バンドが一瞬 収束に向かいましたが再度 下向きとなり-3σが波うちしました。
こうなると、もみ合いに入るのかなという事もシナリオの一つに入れる必要が出てくと考えます。
その上で-1σを割り込んだことは、弱さをイメージつける動きとも考えます。
スローストキャスト
買われすぎゾーンから下がり切らずに一旦上向きとし、さらに上げきらずに下向きと変えました。結果 強くないという判断となります。
したがって方向感無しというのが無難な見立てとなるかなと考えます。
総合判断
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基本、下落という考えが前面に出ております。ただし、底割れしないときは今回の押しが今年最後の買い場という可能性も出てきます。
そして週明け、SQ、雇用統計発表へ向かうという事で乱高下が想定されます。
慌てずメドを立てて、そのメドを維持するか? 反発するのか? 一緒に見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)