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人生は、我々にいちいち選択を迫ってくる
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大きいことから小さいことまで、何かしらの決断を迫ってくる。
特に、これから一人暮らしを始める新社会人や学生さんなどは、決断の連続だと思います。
17年愛用していた電子レンジが壊れ、迫られた決断
我が家のレンジがある日、温め中に突然音が大きくなり、回転しているのに温められなくなりました。
そこで買い替えることになったのですが、価格などを下調べすると、
・ 最近の主流はオーブンレンジのようで、予想外の出費としては考えさせられる額。
・ 電子レンジの機能だけだと、17年前に買った当時の半額以下で買えます。
そこで、オーブンレンジと電子レンジの機能の差を調べると同時に、自分の生活習慣も振り返ることになりました。
自分に必要なものは何か
電子レンジの温め機能と解凍機能の他に、
「その足りない機能は他で代用できないか?」
を考えました。
結果、今私が持っているガステーブルとオーブントースターで足りない機能は十分補えるので、オーブンレンジは購入せずに、1~2万円ほど出費を抑えることができました。
節約は「ライフスタイル」と一体で考える
もし何も考えていなかったら、家電量販店の目立つように陳列されたオーブンレンジに圧倒され、電子レンジのことは忘れ去られていたでしょう。
一方、電子レンジの機能に不便さを感じていた場合、オーブンレンジを買ったほうがいいでしょう。
1~2万円の出費を抑えるために、10年以上も毎日ストレスを抱える必要はありません。
自分のライフスタイル・生活習慣に反した節約は、結果的に効果がありません。
自分の価値観・ライフスタイルをしっかりと見つめ直しましょう。
目標と希望は違う
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ここで注意したいのは「将来必要になるから」と、見込みで考えることです。
夢を描くことはいいことですが、私の経験上、今やってないことは、将来もやらない確率が高い。
希望で失敗:思い付きで無駄にした3万7,500円
と思い、TVのCMでよくやっている分割百科(百科事典などを隔週で小分けに販売する雑誌です)を買ってはみましたが、25週くらいで断念。
4週目あたりから「買ったはいいけど、実践してないな」と思いましたが、「いつかやろう、暇になったらやろう」と思い、買い続けました。
結局18年たった今もスケッチの習慣はありません。
1,500円×25=3万7,500円が無駄になりました。
よほどのことがない限り生活習慣は変わりません。
スケッチの教材を買うことはできても、毎日わずかでも実践はできませんでした。
目標で成功:通信教育で資格を取得
通信教育でFPの資格を取得したときは、
「いつまでにどこまで終わらせよう」
と日々の生活に行動が組み込まれました。
希望を目標に変えるには、「強いモチベーション」と「計画」。
その計画を日々の行動に落とし込んで実行することです。
自分の行動次第で結果は変わる
言葉に気を付けよう。それは行動になる。
行動に気を付けよう。それは習慣になる。
習慣に気を付けよう。それは自分の人格になる。
人格に気を付けよう。それは自分の運命になる。
考えが人間を作るのよ。
映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」での言葉です。
自分を変えたいなら小さく始めよう
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「2~3万円の買い物に大げさな」と思うかもしれませんが、習慣は日々の行動が積み重なって生まれます。
普段から自分の価値観やライフスタイルを考え、決断する癖をつけておくと、家や自動車の購入、保険加入など、大きな額が動く際にも、金額に舞い上がらずに自分の価値観やライフスタイルに沿った決断ができます。
考えること・決断することは、実は面倒で疲れます。
いきなり大きな決断をするのではなく、小さなことから決断しましょう。
自動車や自転車の運転のように、最初は意識しないとできなかったことが、慣れてくると無意識にできるようになります。
ライフスタイルを考えることが、自分の価値観になり、自分の人生になる。
本当に面倒だけど、日々の小さな決断から、考える癖をつけましょう。(執筆者:田島 稔之)