お金の管理と言えば、まずは貯金ができるようになることが必須の条件です。
ためたお金を投資するというのもまた大事なことですが、まずは貯金ができるようになってからの話ですよね。
貯金の王道とは毎月の「積み立て貯金」であるとよく言われます。
給料が入ってすぐに積み立て分を天引きして、残ったお金でやり繰りするというものです。
でも、中にはこれがなかなかできないという人も…。
昔の知人で、月末に足りなくなってクレジットカードで買い物をしてしまって挫折したという人がいました。
「そこを何とかがんばれ」と当時の私は思ったのですが、節約にも向き不向きってありますから仕方ないですよね。
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目次
そんな節約の苦手な方へ
私のおすすめの方法が「つもり貯金」です。
「つもり貯金」とは「欲しい物を我慢して買ったつもりになって、その金額分を貯金する」というものです。
さらに今回は「つもり貯金」でためたお金を「投資」することで、「貯金」から一気に「投資」までマスターするという方法をおすすめしたいと思います。
具体的な方法は以下です。
「なーんだ、結局は証券会社で投資信託を買うって普通の話じゃないの」
と思ったそこのあなた。
「ちょっと待ったーっ!」
私の話を聞いてください。
まず、楽天証券の投資信託は何と100円以上1円単位で、しかも楽天ポイントでも購入できます。
月100円分ぐらいのポイントなら、公共料金や日々のお買い物を楽天カードにするだけでためることができます。
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もしも足りない場合、あるいはもっと投信を買いたいと思った時には「つもり貯金」をちょっとだけがんばればそれでOKです。
例) 夫のろく(夫のあだ名)の場合
現在のろくのお仕事は営業です。
お昼は外で食べることがほとんどで、お弁当を持っていくのは難しいという状況です。
というわけで、お昼を食べるお店では楽天カードを使ってポイントを付けています。
それともう一つ、飲み物も自販機で買ってしまうことが多いのですが、目標の金額まで届かない月は1~2日だけ、水を入れたペットボトルでがんばっています。
水は会社のウォータークーラーで詰めているようです。
自販機のジュースを買って飲んだ「つもり」で、貯金するわけです。
平均すると一日に120円の缶コーヒーを2回飲むらしいのですが、これを二日間水に置き換えると480円になります。
(何でお茶ではなくて水なのかと言いますと、お茶の葉を買うお金もケチりたいらしく。彼が好きでやっていることなのですが…やっぱ、ちとやり過ぎですかねぇ)
で、こういったポイントと「つもり貯金」でためたお金で投資信託を買うのです。
この毎月購入する投資信託って、意外と侮れませんよ?
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以下の条件で試算してみました。(計算はカシオの高精度計算サイトで行いました)
・ 年利率5%(端数切捨て)
・ 年数20年
・ 毎年複利で税金考慮せず
そうすると、20年目には以下のようになります。
利子 : 167万5,579円
合計 : 407万5,579円
実質利率 69.816%
なかなか良い結果ではないでしょうか?
もちろん前提条件の「年利5%」がその通りになるかどうかはわかりませんが。
逆に言えば商品や開始時期によっては、もっと大きなリターンが返ってくることもあります。
(個人的な意見としては、全くの初心者の方なら世界の株や債券からREITまで幅広く均等に入っている「eMAXIS バランス 8資産均等型」から始めるのがおすすめです)
これからはAIやロボットが今よりもさらに導入されて、働いてお金を得るのがますます難しくなります。
少し前の話ですが、2017/10/28に日本経済新聞電子版にて「3銀行大リストラ時代 3.2万人分業務削減へ」という見出しで、大手都市銀行が「デジタル技術による効率化などにより単純合算で3.2万人分に上る業務量を減らす」ことが報道されていました。
(日本経済新聞電子版の、以下の会員向け記事です。「3銀行大リストラ時代 3.2万人分業務削減へ」)
これから投資はしておいた方がよい
これからの時代、投資はできればしておいた方が良いでしょう。
たとえ少額であっても、労働者としてではなく資本家として生産活動に参加できるわけですから。
「それはわかっているけど、リスクが怖くてなかなかできない」という方におすすめです。
さらに「わずかな金額であっても、お金を投資することはどうしてもできない」という方には「ポイントだけ投資」をおすすめです。
ポイントならもともとお金ではありませんし、もっと気軽に投資できるのではないでしょうか?
さいごに
そして最も大切なことは、まずは「節約できる体質になる」ことです。
以前に王道の「積み立て貯金」ができなかった人でも、このポイントで投信を買うことがきっかけで「将来大きなリターンが返って来るかも」という動機により、無理なく節約できるようになれるかもしれません。
きっかけは何でも良いではないですか?
まずはやってみて、ご自身の負担なく続けられる範囲を探してみましょう。(執筆者:本木 なな)