「お金は天下の回りもの」と言いますが、多くの家庭ではひと月の収入ってほぼ決まっていますよね。
いくら支出したとしても、決して必ず回って返ってくる訳ではないんです。
ほとんどの場合、使ったら使っただけ手持ちのお金が減っていくのみ。
それならば
「支出の仕方」を考えていく必要があります。
大切なのは「お金の使い方」。
ただ自分のために使うのではなく、誰かのためになる使い方を意識するようにすれば、良い回り方をするようになるんです。
目次
お金にはどんな「使い方」があるのか?
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普段、あなたは何にお金を使っていますか?
食材や外食、日用品に服飾雑貨などいろんな買い物をすると思います。
大きく考えるとそれらは「自分たちのために使うお金」。
たくさんお金をかければぜいたくですてきな生活ができますが、それはその時に満足できるだけで、その後には何も生み出しません。
誰かのためになる使い方
では反対に「誰かのために使うお金」はといえば、
・外食の際は知人が経営する店を利用する。
・クラウドファンディング支援などを利用してモノを購入する。
・気になる活動団体に寄付をする。
などなど。
お金を使ったことにより、ほかの誰かの笑顔につながる買い物。
それが「誰かのために使うお金」だといえます。
誰かのためにお金を使うメリット
ふるさと納税やクラウドファンディングなどにお金を使う場合、
と明確に示されているため、相手が喜ぶことはもちろん、自分へのメリットも分かりやすいです。
クラウドファンディング
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ふるさと納税
最近では「楽天」からふるさと納税を利用できるので、ポイントもたまってお得度も高まっています。
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コミュニケーションのきっかけに
友人の店で食事をしたり慈善事業などへ寄付したりする場合、明確なメリットは見えにくいですが、それをきっかけにさまざまな人と知り合うことができたりコミュニケーションのきっかけになったりすることも。
「信頼できる・頼れる人たちがいる」というのは、タイミングとご縁が織りなす本当にすてきな事です。
一つひとつの出会いを大切にしてみてください。
自分自身や家族を幸せにするために
また、自分が資格を取るためや勉強するために書籍を購入したり、リターンを狙って投資信託を購入したりするのも「将来の自分への投資」になります。
ただ雑貨を買って、飾って満足して終わり…にするだけではなく、書籍や資格取得費用や投信のリターンを得ることなどによって、未来の自分の人生を充実させることに繫がります。もしかしたら収入の増加に繫がるかもしれません。
それは自分自身や家族を笑顔に、幸せにすること。
立派な「リターン」であるといえますね。
今の家計に「浪費」はないか? 見直してみましょう
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いちばん増やしたいのは「自分への投資」
「自分のために使う」食費や日用品、雑貨などの支出は「浪費」であり、できるだけ減らしておきたいものです。
そして「誰かのために使う」食事代や買い物、寄付などもあまり多いと「浪費」カテゴリーに入ってしまうもの。
いちばん増やしておきたいのは「自分への投資」である資格取得費用や投資信託など。
しかしこれもあまり多すぎると、毎日の生活に影響が出てしまいます。
このバランスは家族構成や住んでいる地域などによってかなりの差が出てしまいますが、定期的に見直してできるだけ「浪費」を無くすようにしましょう。
できるだけ「浪費」を減らそう
例えば、世帯収入が月30万円で貯金ができないという家庭の場合は、医療保険や生命保険を必要以上にかけすぎていたり、通信費が多めだったり、子どもの習い事や家族の被服費などの雑費が多い傾向があります。
「浪費を減らそう」と考えた場合、まず食費や日用品費を削ろうと考えてしまいますが、食事や日常生活の充実は、精神的な安定をもたらす大切なところ。
できればそこは最終手段にして、他のムダを削っていくほうが効果的です。
医療保険や生命保険の見直し
保険系は「ほけんの窓口」など、無料でプロに相談できるところを利用してみましょう。
(【関連記事】独身時代に入った「保険」、結婚してもそのまま? 見直すと見つかる「今もっとも必要な保障」)
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保険を複数かけている場合、内容によっては保障項目が重複しているものも。
効率的に使うためにはやはりプロに判断してもらうのがおすすめです。
通信費の見直し
どうしても下げにくい通信費。
思い切って格安スマホに変えれば維持費がグッと下がります。
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格安スマホに変えれば、基本料金などトータルでの通信費はグッと安くなりますが、
もし急に携帯が壊れてしまった場合などは、近くに実店舗や窓口がないと困ってしまうこともあります。
身近に実店舗があり、なおかつ自分の利用方法に合っているものを選ぶのがおすすめです。
子供の習い事の見直し
子どもの習い事をお得にするなら「オンライン」などを利用してみるのもよいでしょう。
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大人はもちろん、子ども向けの教材もあり、1日1レッスン(25分)なら月額5,980円で利用できます。
パソコンやスマホなど、さまざまなデバイスに対応しているので、スキマ時間を有効活用できて続けやすいのが魅力。
世界90カ国以上、6,400人以上の講師がいるので、世界中の講師とレッスンできます。
これからはグローバルな人材が重視される時代。
英語学習としては、格安でかなりおすすめのシステムです。
被服費の見直し
被服費は定番+aで着回しを。ワンポイントで雰囲気を変えましょう。
無印良品の衣料品はシンプルでサイズが豊富。
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決して安いとはいえませんが、素材がしっかりしていてシルエットがキレイなので、流行に左右されず長く着られるメリットがあります。
無印定番の白・ネイビー・カーキアイテムを中心に、バッグや羽織もの、アクセサリーで気分を変えるのがおすすめですよ。
「浪費」はできるだけ抑えて自分や誰かへの「投資」へ回す
しっかりと「浪費」を抑えたら、月1,000円からで良いので「投資」へお金を回してみましょう。
リスクの少ない「投資信託」がおすすめ
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もちろん友人が経営する店での外食に使っても良いですが、おすすめは、やはり「
投資信託」。
もちろん元本割れするリスクもありますが、ローリスク・ローリターンで「積み立て投信」をおこなえば、リスクはかなり軽減されます。
我が家も、長女が生まれてからすぐに「月に1,000円を2本」の積み立て投信を始めました。
リターンはほとんど期待していませんが、元本割れするリスクも少ないので、娘たちの成人式の費用に充てられたら良いな…と思いながらずっと積み立てています。
成人式ですてきな振袖を着て、うれしそうに笑う子どもたちの笑顔を想像すると…なんだか楽しくて、想像するだけで笑顔になってしまいます。これも少ないながら、立派な「投資」ですね。
誰かの笑顔につながるようなお金の使い方をすれば、人とつながるきっかけにもなりますし、誰かを幸せにすることができます。
人のためになるお金の使い方をすれば、あなたの満足度もかなり上がる可能性大。ぜひ意識してお金を使ってみてくださいね。(執筆者:河野 友里)