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写真整理

スマホで気軽に写真が撮れるようになって、どなたも大量の画像データをお持ちだと思います。
クラウドだったり記録メディアだったりとさまざまな保存方法がありますので、画像データは自分に合った方法で管理していることでしょう。
問題は、紙に現像した写真の整理方法です。
わたしは近年では写真をプリントする枚数をしぼり、アルバムも省スペースのポケット式を選んでコンパクトにするよう心がけていますが、存在感の大きい昔のアレがあるのです。
ザ・昭和「ぶ厚いアルバム」
問題のアレとは、昭和~平成のはじめ頃に多くの家庭で使われていた重厚なこのアルバム。かさばることこの上なし。
写真を貼る台紙が厚くて保護フィルムでカバーされ、さらにぶ厚い表紙ではさんだ重いもので、1冊5cmも厚みがあり、古くなってこわれているものもあります。
捨てられず、置く場所もとるし、重たいし…
子ども時代のアルバムなんて自分以外に見たい人もこの先いないでしょう。
我が家の子どもたちは、親の幼少期の顔よりも服や風景の古さに爆笑して楽しみましたが…
処分したいとずっと思っていました。
とくに転勤族の我が家では、昭和のアルバムが引越しの時にとても重くて負担でした。
入居したらまず押入れの奥にアルバムたちを押し込むのが常だったのです。
はがしてスキャン?
奥に押し込まれ、重たいので手に取って見るのも一苦労、見返すことのないアルバムは意味がないですよね。
大きなアルバムのスリム化を目指すなら、写真だけはがして保存すればコンパクトになります。
さらにその写真をスキャンしてデータ化すると現物を処分できます。
写真をデータ化することで今以上の色あせなどの劣化もなくなるため、記録として保存するにはデジタル化したほうがいいですね。
家庭用プリンターにはコピーとスキャン機能がついているものが多いので、一般家庭でもデジタル化はできるでしょう。
しかし、1枚ずつはがしてきれいにスキャンするのはとても時間がかかります。
「アルバム」は親の作品
台紙に貼るタイプのアルバムは、
という気持ちがあります。
今では年老いた親の若い姿も写っていますし、愛情をこめてこしらえてくれた作品ですから。
業者に頼むと料金が高め…
アルバムごとデジタルデータ化してくれるサービスを利用しようと調べてみると、安くても1冊2,000円ぐらい。
たくさんアルバムがあったら費用がかさみます。
そんなに高画質で完璧に残さなくてもいいかなと思う場合は、あまりコストをかけたくありませんよね。
無料アプリできれいにスキャン
写真1枚1枚ではなく、アルバムのページごとスキャンならそう時間がかからないだろういっても、家庭用プリンタのサイズでは、大きなアルバムのページごとスキャンはできません。
かといって、アルバムのページ全体が入るようカメラで撮影しただけでは、光が反射したり端のほうにゆがみが出るなどしてうまくいきません。
そこで、スマホでかんたんにスキャンできる無料アプリ「フォトスキャン by Google フォト」の出番です。
フォトスキャン by Google フォトなら、きれいに写真のスキャンが可能。
アルバムのページごとといった大きな画像もおまかせできます。
Googleのアプリですが、Appstoreでもリリースされています。わたしはiPhoneで使っています。
「フォトスキャン by Google フォト」の使い方
アプリを起動したら、メッセージの指示にしたがってアプリ内カメラで写真を1枚撮ります。

撮影すると、写真上に円が4つ現れるので、矢印にそってスマホを水平移動させ、移動先の円に重なるようにします。
〇と〇を合わせるということです。

円が重なり青色になると自動でシャッターが切られ、次の円へ矢印が出るので繰り返します。

4つの円をコンプリートするとスキャン完了。
角の調整機能もついているのできれいに整えることもできます。

反射やゆがみがないスキャンデータができました。
5つの角度で撮影した画像を合成することで完全になるようです。
小さなスマホでも大きなものをスキャンできる、すばらしい技術です。

こうやってスキャンするのは、1ページあたり1~2分しかかからないので、そう負担に感じませんでした。
データ化されたので、写真は台紙からはがして(やぶれてしまったものもありました)残したいものだけジップ袋にでもまとめて保存するか、コンパクトなポケットアルバムに保存でもしようかと思っています。
変色して壊れたアルバム本体は処分してスッキリしました。
保管スペースはもちろん、カビ・虫の心配もなくなります。

スキャンした画像はアプリ内でこのように保管され、スマホの写真一覧にも保存されます。
重いアルバムをデジタル化
スキャンしたこの画像をプリントしてミニブックをつくり、「めくる紙のアルバム感」を再生するのもいいですね。
また、Googleのアプリなので、Googleフォトと連動させて安全にバックアップしたり、ムービーなどを編集したり、画像をシェアできます。
何年も開かれることがなかったアルバムも、こうして気軽に見られるようになることで本来のアルバムの役割を果たしているといえるかもしれません。
重いアルバムを、できるだけお金や時間をかけずにデジタル化したい方はぜひやってみてください。(執筆者:野原 あき)