最近になって、「ソーシャルレンディング」というワードをメディアやネット上で、見たり聞いたりしませんか?
富士キメラ総研によると、2022年における国内ソーシャルレンディング市場は2016年に対して13.8倍の9,000億円規模に拡大するという見通しが出ています。
成長著しい次世代型投資方法として注目を集めている「ソーシャルレンディング」のメリットやデメリットについて確認してみましょう。
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目次
ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングとは、インターネットを通じて個人から資金調達を可能にした仕組みであるクラウドファンディングの一つのカテゴリーです。
「融資型クラウドファンディング」と言われています。
お金を運用したい個人が、資金を必要としている企業に融資という形で資金を提供し、資金の対価として金利を支払うとともに、最終的に全額返済するというタイプのクラウドファンディングです。
ソーシャルレンディングの5つのメリット
ソーシャルレンディングの5つのメリットについて説明いたします。
メリット1) 高利回りである
ソーシャルレンディングの最大の魅力は利回り水準の高さであり、平均8%(2017年現在)の高利回りが期待できます。
メリット2) 少額投資が可能
事業者によっては最低1万円からの投資が可能なため、お試し投資で1万円から始められ、手応えや感覚を掴んでから本格投資へと参入することができます。
メリット3) 短期運用が可能
多くのソーシャルレンディングは、運用期間3か月~12か月程度のものが中心です。
短期間で成果が確認できるのは大きな魅力になっています。
メリット4) 市況の変化に強い
ソーシャルレンディングは絶えず相場が変動するものではなく、基本的に運用期間が終了するのを待つだけの安定的な投資です。
メリット5) 専門的知識が不要
ソーシャルレンディングは、前述の通り一度投資してしまえば運用期間が終了するのを待つだけですので、専門知識も手間もかかりません。
ソーシャルレンディングの4つのデメリット
ソーシャルレンディングは投資である以上、もちろんデメリット(リスク)もあります。
4つのリスクについて説明いたします。
デメリット1) 元本毀損リスク
ソーシャルレンディングで投資した資金は、元本保証されていません。
なぜなら、投資家はソーシャルファンディング事業者が運営するファンド等に投資をし、そのソーシャルファンディング事業者が企業へ融資をしています。
そのため、融資を受けた企業が業績悪化に陥ったり、場合によっては倒産してしまったりすると、融資した資金が返ってこない貸し倒れのケースが考えられるからです。
デメリット2) 延滞リスク
企業からの融資返済が遅延し、予定通りに償還が完了しないケースがあります。
主な理由は、融資を受けた企業の収益悪化や事業計画の遅延などです。
そのため、予定していた時期に資金が戻ってこないリスクがあります。
デメリット3) 流動性リスク
ソーシャルレンディングの場合、株式投資などと違い1度取引を開始すると途中で解約して現金化することができません。
そのため、ソーシャルレンディングで投資を検討する場合は、余裕資金で行うことが大切です。
デメリット4) 倒産リスク
ソーシャルレンディング事業者が倒産した場合、投資した資金が1円も戻ってこないことがありますので注意が必要です。
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まとめ
ソーシャルレンディングのメリット・デメリット(リスク)についてご紹介してきました。
ソーシャルレンディングは市場の成長が期待される新しい投資分野であり、魅力ある商品です。
しかし、他の投資商品と違ったリスクがあるということをよく理解したうえで、検討する必要があります。