「副業」というと、少し前まではお小遣い稼ぎや生活費の補てんのイメージも強かったです。
しかし、最近では次のキャリアへのステップや、夢の実現、好きなことでお金を稼ぐなど、ポジティブな捉え方でチャレンジする人が増えております。
「副業容認」を打ち出している企業もありますが、実際は言い出しにくい…という企業もまだまだあり、会社には内緒で副業に励む方も多いのが実情です。
今回は副業を会社にバレずに続けていくために、気をつけたいポイントを解説します。
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目次
副業が会社にバレてしまう理由
典型的なパターンは以下の3つです。
b) 社内でポロっと話してしまった。
c) 住民税が高くなっており会社に知られた。
a) 副業をしているところを見られた
社内の人や取引先関係者に見られてしまってはどうしようもありません。
言い逃れできる範囲ではいいですが、飲食店などで制服を着用している場面を見られたら言い逃れのしようがありません。
外で行うバイトはこうしたリスクがあります。
b) 社内でポロっと話してしまった
ついつい自慢したくなったり、苦労をわかってほしかったりして飲み会などでポロっと話してしまうことがあります。
この人なら大丈夫と思っても、人の口には戸が立てられないものです。
c) 住民税が高くなっており会社に知られた
副業での住民税を特別徴収にしていると、本業の住民税と副業の住民税を合算した金額が市役所から会社に通知されます。
本業の年収対比、高めの住民税の場合「他に収入があるのでは」と会社に気付かれてしまいます。
サラリーマンの確定申告
サラリーマンの場合、主とする給与以外の所得が20万円以上なら確定申告をする必要があります。
主とする給与を受けている会社で年末調整を行い、翌年3月に源泉徴収票をもとに両方の収入を合算して確定申告します。
役所は申告結果(合算した所得)から住民税を計算し割り出し、主とする会社に住民税を通知しています。
そのため、住民税の金額が、支払っている給与に比べ高いと「他に収入があるのでは」と、副業がバレてしまうのです。
会社にバレないための5つのポイント
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(1) 外での仕事より在宅ワーク
外でのアルバイトは人に見られるリスクが常に背中合わせです。
最近ではクラウドソーシングのような在宅でできる副業も増えており、バレずに長く続けるにはこちらがお勧めです。
(2) 副業先に給与の取扱を確認する
副業先には給与や税金の取扱をはじめに確認しておきましょう。
扶養控除申告書は、副業先では提出せず、源泉徴収票は乙欄として処理してもらいましょう。
(3) 確定申告の際に「普通徴収」にチェックする
まずは確定申告の際、申告書「第二表」の右下「住民税・事業税に関する事項」欄の「給与所得以外の住民税の徴収方法の選択」という項目では「自分で納付(普通徴収)」にチェックをします。
こうすれば副業分の住民税の請求書は直接あなたのところに送られます。
(4) 役所に電話する
その上で副業がアルバイトなど給与所得の方は、直接役所の方に電話を入れておきましょう。
第二表にチェックが入っていても市町村によっては特別徴収のままで処理される場合もあります。
3月~4月に各市町村で住民税の計算がされるので、それまでに「副業分は普通徴収で」と確認をしておけば安心です。
(5) 孤独に耐える
最後に、意外に難しいのがこれです。
残業や同僚の飲み会を断って副業に打ち込むのはなかなか苦しいものです。
同僚に自慢したいときや、苦労をわかってもらいたいときもあるでしょうが、グッとこらえて黙々と稼ぎましょう。(執筆者:相川 隆)