目次
お弁当カラーコーデ

「お弁当は節約の基本」と思われているけれど、意外と「お弁当を買った方が安い」ということもあります。
とくに子どものお弁当は、
と思い、イチゴを奮発したり、食材の種類を増やしてみたりするものです。
奮発も遠足などの単発お弁当ならばいいのですが、毎日のお弁当で奮発は続けることができません。
今回は、毎日続けられる「安い食材を安く見せないカラーコーディネート」についてお話しします。
卵は最高のコスパ食材
お弁当によく使われる食材の中でも、コスパがいい食材の代表といえば卵ではないでしょうか。
卵は1個20円程度というお弁当の強い味方です。
赤 × 黄で食欲UP

実は卵の黄色には値段だけでなく、お弁当に一番大切な「食欲」を感じさせる効果があるといわれています。
食欲と色の組み合わせは密接な関係があるのです。
赤と黄色の組み合わせは食欲と安心感を与えます。
そのため有名な飲食店やファストフード店のロゴは赤と黄色で構成されている傾向があるのです。
卵の黄色にケチャップをかけて赤をプラス、卵焼きの中にニンジンを加えて赤をプラスするだけで、20円以上の価値あるおかずになるでしょう。
卵アレルギーの場合
離乳食用食材として売っているかぼちゃペーストやフレークを絹ごし豆腐とホットケーキミックスを混ぜて、牛乳や豆乳でのばして焼けば、卵焼きの代用できます。
おいしいお弁当ほど「草原弁当」

焼き肉と煮物を入れたお弁当は、栄養も味も満点のように感じますが、色に注目すると茶色一色のお弁当になってしまいます。
色彩を考えてほうれん草のバター炒めをそえてみれば、まさに
になってしまうでしょう。
一般的に茶色と緑色のお弁当は、栄養面では問題ないことが多いのです。
見た目の値段をあげるコツ
多少、食材の値段が安かったとしても、色数が多いと豪華に見えます。
赤、黄色、オレンジ色などの色を入れます。
シリコンカップを活用

「見た目値段」をあげるだけのためにニンジンを茹でたり、ミニトマトを買い足したりすることは、時間もお金も大変です。
お弁当におかずを詰めるとき、味移りがしないようにアルミカップに小分けにして詰めるものですが、アルミカップは使い捨てのためコスパがよくありません。
また、小さい子どもはアルミの破片がおかずについていても気がつきにくいため、おかずと一緒に破片を口に入れてしまう危険もあります。
シリコンカップならば切れて飲み込む心配もなく、洗って繰り返し使うことができるため節約の観点からもおすすめです。
シリコンカップは100円ショップでも売っています。
カラフルな色があるため、オレンジや赤などの暖色を買っておくと、草原弁当になったときに助かります。
「ピンボケ弁当」は黒で引き締める

お弁当のカラーコーディネートは、ご飯の白とおかずに茶色・緑・赤・黄色が入ればカラフルですが、毎日これだけの色をそろえることは難しいでしょう。
作り終わってみると、ちょっとピンボケしてるような、全体的にぼやけたカラーの弁当になったときもあります。
そんな時は、ご飯の上に黒をのせると全体が締まります。
黒い食材代表:海苔やゴマ
海苔やゴマは保存がきくため、毎回買い足しておく手間もかかりません。
黒 × 黄は「緊張感」
黒をプラスするときには、黄色の上にはのせない方がいいかもしれません。
黄色と黒の組み合わせは緊張感を与えることがあります。
踏切の遮断桿が黄色と黒で構成されている理由は、踏切を渡る人に警戒してもらう目的があるからだといわれています。
お弁当のふたをあけたときに緊張感を持つことがないよう、海苔はご飯の上にのせたほうがいいでしょう。
かさ増し食材で「貧相弁当」

節約弁当に欠かせないかさ増し食材といえば「きのこ」です。
きのこは腹持ちもよく、どんな食材とも相性がよく、なにより安く手に入る食材です。
しかし、唯一の短所は白っぽい色です。
いまいち高級感を出しにくい「貧相弁当」になります。
対策:とにかく肉を巻く
きのこの存在感を残しつつ、見た目値段をあげたいときには、とにかく肉で巻いてみましょう。
薄切りの肉ならば値段も安く、どんな食材でもくるくると巻くことができます。
えのきをバターでいためてから束にして肉で巻けば、立派な主役です。
安い食材の代表であるもやしも、炒めてそのまま弁当箱に詰めてしまうと、すき間を埋める食材になってしまいますが、肉巻きにすればメインのおかずに変わります。
つまようじで立体感
肉巻きをつまようじで焼き鳥のようにつなげれば、食べやすくなるだけでなく、お弁当に立体感を出すことができます。
深さのあるお弁当箱は、詰めても詰めても空間が残りがちですが、つまようじで固定することで深いお弁当箱でも詰めやすくなります。
つまようじではなく、カラフルなピックを使えばそれだけで色数を増やせます。
毎日のお弁当作り

毎日お弁当を作っていると、毎日似たような色の組み合わせになってしまうものです。
新しい色のおかずにチャレンジすることが難しいときには、市販のお弁当グッズを使ってカラーコーディネートを楽しんでみてもいいのではないでしょうか。(執筆者:式部 順子)