今の時代、家計簿をつけることはそれほど難しくはありません。
例えばスマートフォンを使っていれば、レシート撮影するとほんの数秒でことは済みます。
他にもPCを利用したり、市販の家計簿にも使い勝手のよいものはあります。
とはいえ、記録はできても家計簿ってなかなか手強くありませんか。
肝心の家計改善につなげることが、難しいですよね。
でも記録した努力は、決して無駄ではありません。
無理なく節約できる、我が家の予算が見えてきます。
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目次
家計簿が、実を結ばない理由
家計簿をつけるとき、ムダ使いをなくし少しでもお金をためようと、多くの方は、まず予算設定をされると思います。
しかし、それがうまくいかない、赤字になったり、貯蓄には至らないということは、予算に問題があるのではないでしょうか。
たとえば貯蓄するにも
というのはよく言われることです。
でも一体いくらすればよいのか。
先にたくさん貯金してしまって、月末にはギリギリの暮らし…というのも困りますよね。
ネットを検索すれば、「各家計簿の項目ごとに収入から〇%ぐらいが適当ですよ」という平均値も調べることはできます。
しかし、それはあくまで一般的な話。
家庭によって我慢できること、したくないことはそれぞれ違います。
Step1: 家計簿から平均をだそう
そこで利用するのが、これまで記録してきた家計簿です。
これは我が家の現実です。
今の暮らしが数字となって表れています。
まずは、家計簿の項目ごとに平均値を出してみましょう。
収入についても、会社員でも残業代や税金など月によって変わることがあるため、平均をだします。
できれば1年分、計算してください。
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Step2: 我が家の現実を点検しよう
各項目の数値がわかったら、
を計算してみましょう。
その結果がプラスになるなら、さらに毎月は使わないイレギュラーな支出、税金や学費、冠婚葬祭など大きな出費について、捻出できるか検討してみましょう。
一方、毎月出ていく出費だけでマイナスになるなら、1年を通算しても支出の方が多いため、節約を再検討するか収入を増やすなど、考え直さなくてはなりません。
Step3: 予算を設定しよう
この平均値は、予算の目安となる数字です。
各項目改めて無駄がないか見直したうえで、無理なく節約できる範囲で予算を決めてください。
もちろん、月によって実際使う金額は上下します。
例えば光熱費は季節によって変わるため、春や秋は金額は少なく済みますが、夏や冬は多く必要になることがあるでしょう。
そこで平均をとったことに意味が生まれます。
この数値は現実の自分の家の数字ですから、平均より金額が下回り余る場合は、不足するときのために蓄えておいてください。
節約をシンドイものにしないために
家計簿は、支出だけに目が行きがちです。
闇雲にお金を使わないことだけに固執してしまっては、節約は辛いものになってしまいます。
数字としてはっきり見えることによって、余計な不安からも解消されます。
ほどよい我が家の数字をみつけてくださいね。(執筆者:吉田 りょう)