現代は物が溢れる時代。
より便利に…とドンドン新製品が生み出されていきます。
しかし、今回ご紹介するものは、高価なものでも目新しいものでもありません。
100円台でも売ってる商品、皆さまお馴染み「ポリ袋」です。
でも、キッチンでの働きぶりはなかなかのもの、5つの使い方をご紹介します。

目次
ポリ袋でできること
1. 保存する
これはもう、利用頻度ナンバーワン!
よくご存じでしょう。
野菜やお肉など、食材の保存に使用します。
特に時間がない朝や「お腹すいたー」の声に急かされるとき、ポリ袋にカットした野菜やお肉があれば、速攻で「焼く」、「煮る」などの調理をスタートできます。
また、お肉や魚などのメイン食材を大量購入した時は、
・味噌漬け(味噌大さじ3、みりん・酒・はちみつ各 大さじ1、しょうゆ・ごま油各小さじ1、にんにく・生姜 少々を混ぜたものに漬け込む)
などに漬け込んでおけば、料理のレシピが広がり、豊かに一層美味しくいただけます。

2. 調理する
耐熱温度の高いポリエチレン製のポリ袋は、料理にも使用できます。
例えば、煮物や煮魚は、ポリ袋に食材と調味料を入れ、沸騰したお湯で加熱するだけ。
煮汁は少なくて済むにもかかわらず、袋の空気を抜くことで中までしっかり加熱でき、ジューシーに仕上がります。
中でもにおススメは、低価格な鶏むね肉でつくる鶏ハムです。
お鍋に入れてほったらかしで、手間はかかりません。
作っておけば、サラダやサンドイッチ、麺類のトッピングなど使い勝手は抜群です。

ポリ袋を使った調理は、簡単なだけでなく、以下のようなメリットがあります。
・空気を抜いて真空に近い状態にできるため、ビタミン等の栄養分の流失が少なく、香りも逃げにくい。
・鍋などの調理器具を汚さないので、洗い物が楽になる
3. まぶす
例えば、唐揚げやムニエルのようにお肉や魚に粉をまぶすときって、意外にもったいないことをしていませんか?
たくさん粉を出しすぎ余らせてしまったり、へばりついた粉が取りにくく何回も洗う羽目になったり。
そんなときポリ袋を使えば、適量を目で確認しつつ、加えられます。
ただし、唐揚げなど調味料に漬け込んでから粉をまぶすときは、新しい袋に移し替えて使用してください。
袋をケチると、素材に浸み込まず残った調味液が、粉をべたつかせ美味しく仕上がりません。
また、子どもの小さいうちは野菜をなかなか食べない…と悩むことも多いものですよね。
子どもが食べやすい、野菜チップスはいかがでしょう。
じゃがいも、さつまいも、ごぼう、カボチャなどを素揚げして、塩×こしょう、塩×カレー粉、塩×青のりなどを入れた袋で、シャカシャカまぶします。
調味料を上からかけるより、全体にまんべんなくまぶすことができます。
4. 混ぜて絞る
子どもがいるご家庭では、おやつにかかる費用もまた馬鹿にはなりません。
安全性や経済的にも手作りするのがよいのはわかっていても、手間が面倒というかたもいらっしゃるでしょう。
そんなときにもぜひ、ポリ袋を使ってください。
ホットケーキミックス、牛乳、卵、サラダ油またはバターなどの基本の材料を入れたら、あとはバナナやチョコチップ、ナッツやシリアルなど、ご自宅にある材料でアレンジ可能です。
材料をよく揉みこんで、袋の端を切ればアルミカップに直接注入。
材料を混ぜる → 注ぐ工程2つがこなせる上に、洗い物なしです。

またこの方法は餃子にも、応用可能です。
5. 油をとる
こんなに使い勝手のよいポリ袋ですが、使用後の汚れたポリ袋でも利用用途があります。
調理後のコンロ周りや、食後のお皿やお鍋、フライパンのベタベタ油汚れを取り除くことができます。
というのもポリ袋は、ポリエチレンという油と構造が似ている素材が使われているため、互いにくっつきやすい性質があります。
手間もコストも、たいしてかかりません。
使用済みの袋で汚れを拭うだけ。
おかげで筆者は、こびりついたカレーのお鍋も、お肉をいためたフライパンも洗う手間が確実に減りました。
使用上、気を付けること
・耐熱性
ポリ袋には、透明のものと半透明のものがあり、用途により使い分けてください。
透明のものは「低密度ポリエチレン」、半透明のものは「高密度ポリエチレン」であり、「高密度ポリエチレン」はより耐熱性が高く(90~120℃程度)、加熱するポリ袋料理に向いています。

・大きさ
袋の大きさには注意が必要です。
保存に利用する場合には、あまり大きすぎると空気に触れる部分が多くなり適しません。
一方「まぶす」、「しぼる」場合は、ある程度余白がないと作業しづらいです。
私たちの身近にあるポリ袋、上手に利用して暮らしに役立ててください。(執筆者:吉田 りょう)