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【株主総会レポート】「ハウス オブ ローゼ」 自社商品のお試しコーナーとお土産が女性株主に大人気

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【株主総会レポート】「ハウス オブ ローゼ」 自社商品のお試しコーナーとお土産が女性株主に大人気

平成30年6月14日(木)、東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京にて開催された「ハウス オブ ローゼ(7506)」の株主総会に出席しました。

ハウスオブローゼ株主総会看板

300人程度収容できるホールは、開会時にはほぼ満席で、他の企業の株主総会に比べ女性株主の比率が多く、見た目には半分以上を占めていたところは、さすが化粧品会社といったところです。

前方に大きなスクリーンが2台あり、女性ナレーションの事業報告読み上げにそって、要点が表示されます。

当期の事業報告

「ハウス オブ ローゼ」は、主に百貨店などにテナントを出店し、ボディケア用品や化粧品を販売している企業です。

ハウスオブローゼのHP

≪画像元:ハウス オブ ローゼ

「ハウス オブ ローゼ」事業での売上が、全体の87.9%を占め、それ以外では、リフレクソロジーをはじめとしたサロン事業、米国発祥の女性専用フィットネスクラブ「カーブス」のフランチャイズ事業を行っています。

ハウスオブローゼの会社概要

≪画像元:ハウス オブ ローゼ≫

当期の業績に関し、「ハウス オブ ローゼ」事業については、新商品の投入や不採算店舗の退店などを行い、店舗売上高は1.1%の微減となったものの、ネット販売は23.8%の増加、卸売は中国越境ECが大きく伸長し、37.2%増加しました。

販売各部門を総合すると、前年比売上高は3.3%増加しました。

また、リラクゼーション事業については、不採算店舗の退店などの影響で売上高前年比7.2%減、カーブス事業は新店を進出し、売上高前年比3.1%増となりました。

3部門を合わせた売上高は、前年比2.5%増となり、営業利益は38.0%増、当期純利益は33.3%増と増収増益に着地しました。

対処すべき課題

ハウス オブ ローゼ事業については、漸減している新客数を含めた総客数の増加を最大の課題として、

・販促策を推進すること
・スキンケア化粧品の販売強化
・不採算店の整理などを行うこと

などが挙げられました。

また、ネット通販では、

・リピート購入の促進と新規購入の拡大を図ること
・更なる会員増加にむけて取り組むこと

などを行っていくそうです。

卸売では、継続してチャネル開拓を行い、導入店舗の管理育成に努めるとともに、中国越境ECについては、動向を今後も注視するとのことです。

リラクゼーション事業では、

・スタッフ一人当たりの収益性を高めること
・販促やメニューの改善に努め来客数を伸ばすこと

カーブス事業では、

・今期開店した新店の育成と既存店の底上げを行うこと
・総会員数の増加に努めること
・キャリアの浅いスタッフの早期戦力化を図ること

が挙げられました。

事業報告および来期への課題、株主総会の議案が説明された後、質疑応答に移りました。

質疑応答

ハウスオブローゼの質疑応答

男性・女性の株主それぞれから質問がありましたが、男性は主に財務面についての質問、女性は消費者としての質問に分かれました。

他の企業でも似たような傾向がありますが、今回は化粧品会社ということで顕著に現れました。

印象に残った質問は、女性株主の方複数からの質問

「店舗とネット通販でポイントの共有ができない」
「ポイントが各店舗独自で貯まりずらいので、全店共通化してほしい」

というもの。

店舗独自でポイント付与を行っており、ネット通販との連携はもとより、店舗間でも共有できないのは、今の時代にどうなの? と疑問に思うところですが、「ハウス オブ ローゼ」店舗の特徴として、コンサルティング販売を売りにしているため、スタッフと客の信頼関係を醸成してほしいとの見解でした。

また、システム変更にも相応のお金がかかるようで、ポイント共有については具体化していないようです。

一方、気になる海外進出についての質問もありましたが、コンサルティング販売を慣習の違う海外で拡げるのは難しいため、今は国内に注力するとのことでした。

化粧品会社他社では、海外進出を図り、顧客を開拓している企業もあるなか、同業といっても一概に手は拡げられないのかな? という印象です。

巨額の内部留保についても指摘がありましたが、必要な投資があれば行うといった回答に留まり、良くも悪くも現状維持な姿勢を感じました。

ホール出入口では、自社商品のお試しができるコーナーがあり、総会後には、主に女性株主の方々で賑わっておりました。

ハウスオブローゼ会場で自社商品のお試しができるコーナー

百戦錬磨といった雰囲気の従業員さんが応対して下さり、株主総会でのこういったサービスはうれしいですね。

筆者の「ハウス オブ ローゼ」商品の印象は、自然な香りがとにかくよいことです。

外国メーカーなどの製品のなかには、強い香りが鼻につくこともままありますが、こちらの商品は優しい香りでとても癒されるのが気に入ってます。

質疑応答時に役員の方がおっしゃっていましたが、全国をまわって原材料を開拓しているとのことで、今後もぜひ良質な商品の開発をしていただきたいですね。

おみやげは「マーマレードジンジャー」の香りのボディソープでした。

ハウスオブローゼのお土産

企業の皆様、ありがとうございます!

ハウス オブ ローゼ(7506)

・株価 1,813円
・最低購入金額 18万1,300円(100株)
・PER 30.45 PBR 1.55      
・権利確定月 3月末
・配当 40.00円/年
・配当利回り 2.21%
・株主優待 自社製品
100株以上 3,000円相当
1,000株以上 1万円相当

上記は、6/15(金)終値時点のYahoo!ファイナンスの株価より算出しております。

なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります。

株価その他の情報は変更される場合がありますので、ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。(執筆者:吉井 裕子)

《吉井 裕子》
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吉井 裕子

東京近郊在住の兼業主婦で小学生の息子がおります。スターバックスの優待欲しさに2009年頃から株式投資を始めて以来、株主優待の魅力にはまり、現在までに取得したことのある銘柄は120種類以上です。カリスマ優待投資家様には及びませんが、株主優待の楽しさをお伝えできれば良いなと思います。 寄稿者にメッセージを送る

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