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食わず嫌いの多い「投資」
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株式投資と聞くだけで、
「何か怖いもの」
「なにやら近づきがたい」
と感じている方がおられるかもしれませんが、株式市場は日本経済を支える大切な役目があります。
株式投資について知りたい方、投資してみたい方、投資前に知っておきたい事や取引の方法について説明します。
投資して何に使いますか
ばくぜんと将来に不安を感じ貯蓄高を増やそうとしていませんか?
「住宅ローン」
「老後の生活資金」
どれを目的にするのか具体的な必要金額を知って投資方法を考えてみましょう。
将来必要となる金額は(将来価値)は、現在価値に金利を考慮した金額です。
投資で金利以上の貯蓄効率を上げることを考えていきます。
始める前に知っておこう
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株式投資の3つのメリット
「値上がり益」、「株主優待」、「配当金」を組み合わせて資産運用を行います。
「値上がり益」追及は積極的な投資です。
「株主優待」、「配当金」は安定的な投資といえます。
企業が発行する株の株取引所
日本では「札幌」、「東京」、「名古屋」、「福岡」の四か所で売買します。
株価の変動
・ 企業の業績の良し悪し
・ 株式の需給バランス
・ 世界の政治経済的要因
によって引き起こされます。
株式投資資金
生活費や退職金全部などではなく、余裕資金を使いましょう。
相場の急変で損失が出ると、正常な判断ができなくなりますので、常に冷静な判断で対応することが大切です。
要注意銘柄
倒産しそうな銘柄、クレームや粉飾決算などで業績が悪化し株価が異常に低い銘柄です。
口座の開設
「総合証券」と「ネット証券」があります。
・ 品ぞろえ
・ サービス
上記の面で考えてみると、個人投資家レベルでは「ネット証券」がリーズナブルです。
手数料
「手数料=口座保管料」はどこも無料が普通ですが、売買手数料は証券会社ごとに異なり総合証券とネット証券との間では大きな差があります。
株100万円を購入・売却した場合の費用
・ 総合証券店頭:約1万円×2(オンラインで約2,000円×2)
・ ネット証券:約500円×2
品ぞろえ
日本での上場株式会社は6月時点で3,618社、選ぶのに困るくらい十分にあります。
サービス
総合証券は窓口や電話で丁寧なサポートがありますが、情報と同時に売り込みもあります。
ネット証券でも店舗相談できる会社もあります。
口座開設時にはNISAを開設するかを決めます。
また、一般口座の場合は、特定口座にすると証券会社が税金の手続きをしてくれます。
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銘柄選択の方法
複数銘柄の値動きをチャートで確認して購入銘柄を絞り込みますが、20%程度の振れはありますので上昇しかけたタイミングで購入します。
証券会社の市場予想は各社でさまざまですが、結果的にはずれることが多いので情報の丸呑みではなく、自分が納得できる情報を選択し判断しましょう。
購入について
購入価格は「成り行き」と「指値」があり「成り行き」は、自分で売り買いの値段を決めず市場の成り行きできまり、「指値」は自分で値段を決めます。
購入単位は、2018年10月から売買単位は100株に統一されます。
株価×100ですので5万円~50万円程度でほとんど購入できます。
株式取引できる時間は前場と後場に分かれてます。
東証・JASDAQ … 前場9:00~11:30 後場12:30~15:00(名証15:30まで)
確定損益と現在の含み損益の管理
投資利益目標は少なくとも2-4%、積極的な目標では10%以上も可能です。
下記に例をあげますが、自分なりに収益管理表を作成して管理しましょう。
投資方針、投資目標
「長期運用」または「短期運用」か
・ ファンダメンタル分析
・ テクニカル分析
などで、投資方針を決めます。
長期運用
配当や優待など株を保有しているだけで得られるインカムゲイン(2~4%を目指す)と値上がり益であるキャピタルゲインを目指しますが、値下がりする(キャピタルロス)可能性もあります。
短期運用
主に、キャピタルゲインを目指し頻繁に(購入日に売却~数か月まで)売買します。
キャピタルロスの可能性もあります。
NISA以外では、収益には約20%の税金がかかります。
株主優待と配当
株主優待を実施する会社は約1,000社、優待内容は保有株数で変わりますが、金券ショップで換金も可能で1%以上になる場合もあります。
配当は「会社利益の株主への還元」で年2%から4%程度は見込めます。
NISA以外では、約20%の税金がかかりますが確定申告すれば還付されます。
投資ルールを守る
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自分のルール… 投資上限金額や購入、売却ルール、損切りルールなどを決めましょう。
「1,000万円まで」
など、投資する上限金額を決めましょう。
上限の金額は、個人の事情で変わりますのでそれぞれで無理のない上限金額を設定し、自分の投資ルールや投資スタンスを守りましょう。
長期運用では、安定した「配当」、「優待」と将来の値上がり期待での株保有ですので、短期的な値動きで一喜一憂する必要はありません。
しかし大幅な値上がり時には一度利益確定し、値下がり時点で再度購入も資金効率の観点から有効です。
短期運用では、目標価格まで上がったら利益確定、10%下がったら損切するなどのルールで運用します。
市場の動きに対して常に冷静に、余裕をもってください。
投資結果はあくまでも自己責任です、楽しみながら投資しましょう。(執筆者:淺井 敏次)