現在、「マイナンバーカード(個人番号カード)」の保有率はわずか10パーセント程度に止まっています。
マイナンバー制度が始まって数年たちましたが、まだまだマイナンバーカードは普及していません。
カードをわざわざ作る必要がないと思う人も多いでしょうけど、マイナンバーカードは、とても便利に使えます。

目次
1. 本人確認書類として利用できる
日本では、運転免許証が本人確認書類として利用されることが多いですが、運転免許証を持っていない場合や返却した場合には、本人確認書類に困ることもあるようです。
特に最近は本人確認の要件が厳しくなってきているので、顔写真付きの本人確認書類の提示が求められるケースが増えてきました。
そんな時、マイナンバーカードを作っておけば顔写真付きの本人確認書類として役立ちます。
しかも、作成のための手数料は「当面は無料」となっています。
無料の間に作っておいたほうがいいかもしれません。
2. マイナンバーを提示する書類として
職場、金融機関、税務署などで、マイナンバー(個人番号)の提示が求められるようになりました。
この自分のマイナンバーを提示するのに一番便利なのがマイナンバーカードです。
「通知カード」や「個人番号付き住民票の写し」なども、マイナンバーを提示する書類として利用できますが、これらは携帯に不便ですし、必要な時に手元にないことが多いです。
また、自分のマイナンバーを提示するには、「通知カード」や「個人番号付き住民票の写し」だけでは足りず、別途本人確認書類が求められることもあります。
一方、マイナンバーカードはしっかりとしたカード型ですし、携帯に便利で、マイナンバーの提示が求められる時にも、これ一枚で十分です。
3. コンビニで住民票の写しが受け取れるサービスも

自治体によっては、マイナンバーカードを使って各種証明書がコンビニやスーパーで受け取れるサービスが提供されています。
マイナンバーカードを持って近所のコンビニに行けば、その場で住民票の写しや印鑑登録証明書を受け取れます。
自治体によって異なりますが、以下の書類がコンビニ交付サービスに対応しています。
・ 印鑑登録証明書
・ 住民票記載事項証明書
・ 各種税証明書
・ 戸籍証明書
・ 戸籍の附票の写し
マイナンバーカードを持っていれば、これらの書類のために区市町村の窓口に行く必要はありません。
4. 確定申告の時にも使える電子証明書
マイナンバーカードには電子証明書が登録できます。
電子証明書とはインターネット上で本人であることを証明するもので、インターネット上でさまざまな手続きをする場合に役立ちます。
例えば、マイナンバーカードの電子証明書を使えば、税務署に書類をもって行かずに確定申告ができます。
自宅で確定申告をするにはパソコンやICカードリーダーなどの準備も必要ですが、一度備えれば、その後の確定申告はとても便利になります。
マイナンバー制度を十分に活用しよう

考えてみますと、学籍番号、受付番号、社員番号、受験番号など事あるごとに、私たちは番号を付与されています。
番号を付与することにより、効率的に管理ができ間違いが少なくなるからです。
マイナンバーの導入により、年金や税金は効率性や透明性が向上するでしょう。
加えて、紹介したような私たちの生活の利便性も確かに向上しています。
便利な機能は積極的に使っていきましょう。(執筆者:潮見 孝幸)