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データから見る子どもの習い事
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子どもが産まれて成長してくると「この子にはこういう子に成長してほしい」という夢や、体調面から「こういう習い事をさせたい」と考えるものです。
「早期教育」ということで、保育園・幼稚園の年長ぐらいから習い事をお子さんに始めるご家庭も多いです。
しかし事前に調べたはずの習い事なのに、高額な出費に驚いて結局はやめさせるしかないという習い事もあります。
最新のデータを紹介しながら、「子どもにかけられる習い事」についてお話します。
2017年「子供の習い事ランキング」
「ケイコとマナブ.net」は、2017年9月8日~11日の間に、習い事をしている小学生以下の第1子をもつ全国の女性に対して有効回答927人から「今習っている習い事ランキング」の結果と分析結果を発表しています。
今習っているランキングが15位まで発表され、上位3位は下記のとおりです。
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運動系では水泳が5位に入っており、小学生の低学年から高学年まで水泳は1位に入っています。
4位に書道、5位に学習塾・幼児教室
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学習塾については、中学受験向けの学習塾ではなく、「学校の授業の補助」となる個人経営塾やプリント学習系の塾を指していて、通信教育は調査から除外されています。
年齢別の「今後習わせたい習い事」ランキングでは、今後の学校教育を考えて英会話とパソコン関連が各年齢層で上位に上がっています。
習わせたけど、やめさせてしまった習い事
「今後は習わせてみたい習い事」のランキングもあります。
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しかし「今後は習わせてみたい習い事」にランクインされながら、実際に習わせて「諸費用で無理」、「家計に響いてしまう」と大急ぎでやめさせる習い事もあります。
「ケイコとマナブ」ほか、習い事に関するサイトから調査した上で総合的に判断した結果、お金がかかって大変だという習い事ランキングTOP3は、
2位:ピアノ・バイオリンなどの音楽系
3位:サッカー・野球
リサーチ不足がやめる原因
入会金や月謝ばかり気にして、その習い事に関係する費用を調べておかないと、始めてもすぐにやめさせてしまいます。
一般的に、個人経営や市区町村のスポーツ少年団が運営しているところは、月謝は安いです。
しかし月謝以外にかかる費用(発表会や遠征にかかる費用など)は、どこが運営しているか関係なくびっくりするような費用を請求されます。
バレエの場合
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個人のバレエ団付属教室とカルチャースクール内の講座とでは、月謝は6,000~9,000円と幅広くなります。
バレエが高い習い事の1位に上がってくる理由は3つあります。
・ 発表会に関する費用が高い
・ 先生へのお礼代や保護者会費が発生する
・ 消耗品(特にトゥシューズ)購入でお金がかさむ
発表会関連費用と先生へのお礼代は連動している部分はあります。
カルチャースクール内での発表会での参加のみであれば、参加費も平均3万円、役柄にもよりますが、衣装・メイク用具代は安くて5,000円程度で済むこともあります。
カルチャースクールに通っていても、バレエ団から派遣されて講師の方の指導を受けていると、バレエ団主催の発表会に参加することもあります。
我が家のバレエ費用事情
・ 入会金:5,000円(カルチャースクールへの入会金)
・ 月謝:6,000円(3か月に1回まとめて支払い)
・ 発表会参加費:10万円、衣装代8,000円(歩くだけのワンシーン)
・ 指導講師と大先生へのお礼代:各1万円(花束不可)
・ DVDと写真代:合計1万円
・ 保護者会費:5,000円
・ レオタードやタイツ類:合計1万円(レオタードなどのお稽古グッズは講師の方を通じての購入)
我が家は小2の時に1年間、発表会に1度参加してやめました。
長く続ければ、どんどんかさむ費用
小学校高学年になるとさらにトゥシューズやレオタードなどの消耗品、コンクールや発表会のたびに、参加費用や特別レッスン代がかかります。
発表会やコンクールで男性と踊るケースになると、外部からパートナーを招くケースになると、パートナーダンサーへのお礼もしなければならないので、よほどの根性とお金が必要です。
ピアノやバイオリンなど音楽系の場合
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大手の全国展開の教室に入会させたお母さんの一部からは「こんなにかかると家計に響く」ということで、別の個人教室へ移る場合はあります。
個人経営だと月謝も発表会参加費・発表会経費も抑えられます。
大手の音楽教室のピアノコース
・ 入会金:5,000円
・ 月謝:7,500円
・ 教材費:5,000円
・ 発表会:(年2回)合計7,000円
・ グレード試験代:2,000円
・ 発表会衣装代:3,000円(教室からの指定品購入)
大手の音楽教室は、発表会を多くやる場合があります。
指導方針は、その子に応じた級で指導するので、定期的に試験があり、試験代もかかります。
発表会や試験の多さで通わせるのがしんどくなりやめさせるか、別の個人教室に行くことが多々あります。
バイオリンなどは、身長で楽器をを買い換える必要があります。
バイオリンだと1台4~8万円するので、続けるのが無理だと判断する親もいます。
サッカーや野球などスポーツ系の場合
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サッカーと野球は、地域で指導できる方が運営しているチームか市区町村のスポーツ少年団などで、月謝や会費など違いがあります。
一番お母さん達を悩ませるのは、遠征費やユニフォーム・シューズ代、道具代、バッグなどの購入出費です。
ユニフォーム類や遠征代でお金の負担が重くなると同時に、高学年になると他の習い事も増やすご家庭も多いのでやめてしまうお子さんもいます。
ちなみにスポーツ少年団系で入団すると、市区町村からの補助で月謝が500円まで下がることがあります。
それでも用具代と遠征費、特に男兄弟で同じものをさせていると、支払いに困ってやめさせるということはあります。
サッカーでのクラブチーム
・ 入会金:5,000円程度
・ 月謝:5,000~7,000円
・ ユニフォーム、シューズ、ボール、バッグ、水筒など:2~4万円
・ 遠征費:2泊3日で3万円弱(年に3回ほど)
習い事を始める前に知ってるといい数字
「ケイコとマナブ」netでの調査でも子どもひとり1か月あたりの習い事費用は平均1万3,091円、習い事数は1.92です。
平均で2つ習い事をしていることがわかります。
年々習い事のひとつあたりの費用が上昇していて、小学生高学年は、約8,000円という結果です。
「子供にこういう習い事をさせたい」と親御さんが興味を持っても、お子さんが興味を持たなければ、教育費の無駄遣いになってしまいます。
「習ってみたい」とお子さんが言っても、しっかり金銭面のことは教室で聞いておかないと「こんなはずではなかった」とやめさせる結果になっては、子どもがかわいそうです。
「ケイコとマナブnet」の調査では、親御さんの金銭面の不安感が小学校高学年に上がるにつれて、「やや負担に感じる」と回答された方は51.1%です。
月謝を払うために、外食費やお母さんやお父さんのお小遣いが削られ「ガマン」ばかりになっても、ストレスがたまります。
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冷静な判断が大切
で1か月にやりくりできるお金を計算して、習い事も家計の中から出せる範囲と貯蓄から少しは出せる範囲で決めていくのが、家計の黄金ルールです。
しかしながら、
というのが親心。
現実を見てみると、自分の思っていたのとは大きく違い、筆者もバレエでかなり金銭面は困りました。
高額な習い事を3つ出していますが、他にも高額な習い事はあります。
下調べ、情報収集、子どもの気持ち
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高額と言われる習い事でも、良心的な対応や金銭面の軽減をしてくれる教室やクラブはあります。
・ 何を学ばせたいか
・ 月謝以外の金銭面に対応できるか
などを、お子さんの気持ちを聞き、体験レッスンや説明などを比較してチャレンジさせてみましょう。
私の子どもは肺が弱かったので、保育園の年長さんからスイミングを習わせました。
父が通うスイミングスクールで指導も上手と評判が高く、月謝も近所のスイミングスクールの半額でしたので、家計に響かず7年続けました。
バレエは私の確認不足で大出費に泣き、やめることになりました。
後日、本人から「本当は通うのがいやだった」と聞いて少し安心しました。
これから何かお子さんに習わせたいと思った時は、よく吟味して、家計にもお母さんにもお子さんにも無理のない習い事にしてください。(執筆者:笹倉 奈緒美)