すでに株を買っているけど、どういう基準で売買をしたらいいか不安。
そんなときには、先人たちの残した書籍を読むことで、自分なりのトレードの基準を決めるヒントが得られます。
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とはいえ、投資に関する本はとてもたくさんあります。
どの本を選んだらいいか、迷ってしまいますよね。
そんなあなたに、18歳から株式投資を始めて投資歴17年。
投資本を50冊以上読んできた筆者が読んだ、株式投資をするなら絶対に読んでおきたい、おすすめ本5選を紹介します!
目次
1. マネーの公理 マックス・ギュンター著
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まず最初に紹介するのはこの本「マネーの公理」です。
著者のマックス・ギュンター氏は投資家であり、スイス銀行で働いていたこともある人物。
投資家のラリー・ウィリアムズ氏も絶賛する1冊で、どちらかといえば投資というよりも、トレードによって利ざやを狙っていく「投機」で生き残るための心構えや行動指針を示している1冊なのです。
株式投資で資産を形成するための原理原則を伝えているものなので、読む価値があります。
2. 実践 生き残りのディーリング 矢口新著
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こちらは一転して、チャートを使った売買を学べる1冊。
もともとトレードを専門とするプロのディーラー向けに書かれたものなので、かなりレベルの高い1冊です。
初心者にはちょっと難しいと感じられる箇所があるかもしれません。
それでも、どんな戦略を持ってトレードをしていけばいいか、事細かに教えてくれる本書は、何度も読み返しながら株の売買をしていくことで、資産を築いていくヒントになることでしょう。
3. インベスターZ 三田紀房著
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こちらは漫画ですね。前の2冊は、ちょっと初心者には分かりづらいところもあるかもしれません。
本書はドラゴン桜の著者である三田紀房さんの作品。
株の投資に役立つ視点を漫画を通して分かりやすく学べるのでおすすめの1冊です。
巻数が進むと、うまくいっているビジネスそのものの仕組みであったり、FXの話なども出てきます。
株取引に関する部分であれば最初の3巻くらいを読むだけでも十分だと思います。
株式投資の魅力と、心構えが十分に伝わってきて勉強になります。
4. [テンバガー]10倍株で勝つ 朝香友博著
![[テンバガー]10倍株で勝つ](/imgs/zoom1/28780.png)
こちらは、具体的な投資する銘柄の選び方を教えてくれる1冊。
「テンバガー」と呼ばれる、購入価格から10倍以上になる可能性のある銘柄を選ぶ基準について書かれています。
主に成長性のある銘柄を中心に選んでいきます。
本書の基準に従って銘柄を選別していくことで、誰でも候補となる銘柄を簡単に選ぶことができます。
2018年6月現在、かなり本書が発売されたときよりも日経平均が上がっているので、10倍になる銘柄を選ぶのはなかなか簡単ではありません。
しかし、2倍くらいであれば十分に狙える銘柄を選定できるので、銘柄選びの参考になるかと思います。
5. 現役会計学教授が書いた「科学的」株式投資の教科書 榊原 正幸著
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こちらは、「[テンバガー]10倍株で勝つ」とは、また違った基準で投資する銘柄を選別する手法です。
2倍、3倍を狙うのではなく、もう少し手堅く年利10%程度の利回りを目指して、利益をこまめにとっていくスタンスを推奨しているのがこちらの1冊。
投資対象の銘柄も東証一部に上場している財務的にも安定した手堅い銘柄が多いです。
テンバガー本とどちらの手法を採用するかは、好みや市場の動きで選んでいただければ良いかと思います。
まとめ
株式投資をしていくにあたって、重要な心構えや考え方、銘柄を選定する基準、売買のタイミング、リスク管理など必要な視点を一通り学べる5冊をおすすめ本として選出しました。
どれも少し古い本ではありますが、今でも通用するだけの本質を伝えているので、いつ読んでも勉強になることでしょう。
「投資の勉強ってどうすればいいの?」と迷ったときには、この5冊を手にとってみてくださいね。(執筆者:守屋 信一郎)