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株主優待を目的にする投資とは何か
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株主優待を目的に株式投資を始める人は少なくありません。
株主優待は株式を保有していると、自社製品やサービスの優待券がもらえるものです。
株主優待を実施している企業は多いのですが、実施している企業が一般消費者向けのところも多いため、初心者でも購入しやすい銘柄が多いためやりやすい投資手法になっています。
株主優待を目的に投資するのは、単純に商品やサービスの優待券がもらえるからだけではなく、優待利回りを考えながら銘柄を購入します。
優待利回りは、もらえる株主優待を金額に換算して計算をします。
この優待利回りが、銀行に預けているよりもはるかに良いため投資を行うのです。
ただし、単純に優待利回りが良いだけで銘柄を選んではいけません。
自分に必要のない株主優待ではもらっても意味がないため、あくまでも自分が使用できるものから銘柄を選びます。
権利確定日に気を付けること
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株主優待はいつでも保有していればもらえるわけではありません。
その銘柄の「権利確定日」に保有している必要があります。
権利確定日は、
決算月は企業によって違いますが、ネットなどで簡単調べられます。
権利確定日付近の購入は注意が必要
人気の株主優待の銘柄は、権利確定日に近づくにつれて株価が上がる傾向があります。
それを目当てに購入する人が増えるのと、すでに保有している人は権利が付くまで売らないからです。
株価は、売る人と買う人の需給の関係で決まります。
売りたい人が減って、購入したい人が増えれば株価は上がりやすくなります。
株主優待が目的の株式投資でも、高い株価で購入して下がってまっては意味がありません。
購入するタイミングを見極めながら投資をすることが大切です。
3. 投資の基本を忘れてはいけない
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株主優待を目的にしていると、だんだんと投資の基本からずれてしまうこともあります。
1度購入すると、株主優待がもらえるため売れなくなることがあるのです。
企業も株主に長期で保有してほしいため、長期保有優遇制度をしているところもあります。
「長期保有優遇制度」は、1年目2年目と株主優待が良くなるものです。
投資の基本
投資の最終的な目的は
この基本を忘れてはいけません。
株主優待がもらえるからといっても、株価が上がってある程度利益が出たら売ることも大切です。
銘柄が気に入っていて売れないという場合
1度売却して利益を得たら、また下がった時に同じ銘柄を購入すればいいのです。
もちろん下がらずにそのまま上がって、購入するタイミングを逃すこともあります。
その時は他の銘柄を探して購入をします。
株主優待を実施している企業はたくさんあり、株主優待が良い銘柄も多くあります。
株主優待ばかりに気を取られないように、株価や企業業績を確認する基本を忘れてはいけません。(執筆者:成田 恵)