ボーナスの使い道を検討する中で、
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
我が家では長年「ボーナスは計画的に使う」を心がけてきましたが、ときに計画的に使いきれず、家計の赤字の補填に使ったこともあります。
今回は、そんな我が家が長年実践してきたボーナス活用法や、ボーナスを家計の赤字補填に使うことについての考えをお話しします。

目次
住宅ローンの繰り上げ返済で早期返済をめざす
我が家では毎年夏のボーナスの一部を住宅ローンの繰り上げ返済に回し、当初の予定より5年早く完済しました。
その理由は2つあります。

1. 繰り上げ返済によりローンの早期返済も可能となる
住宅ローンの繰り上げ返済では、返済金額の「元金(借りたお金)」を返済する形になります。
すると、利息計算の基準となる元金が減った分、今後支払うべき利息も減ります。
その結果、返済残高の大幅な削減にもつながり、早期返済もできました。
ローンを早期完済したことの最大のメリットは、子どもが希望する他県の大学に進学できたことです。
住宅ローンが残っていれば仕送りは不可能。他県への進学をあきらめるか奨学金を借りるかの2択しかありませんでした。
しかし、ローン返済分のお金が浮いたことでなんとか仕送り費用を捻出でき、奨学金を借りることなく卒業までこぎつけることができました。
2. 夏は冬より支出が少ない
我が家の場合、冬はお正月の親戚づきあいなどで支出が多いため、冬のボーナスはあまり手元に残りません。
しかし、夏はそのような支出が少ないので、夏のボーナスの一部を住宅ローンの繰り上げ返済や貯蓄などに回すことが可能なのです。
以上の理由から、我が家では夏のボーナスを可能な範囲で、住宅ローンの繰り上げ返済に充てて借入残高を減らし、予定より早くローンを完済できました。
なお、住宅ローンの早期返済では住宅控除の恩恵が受けられないケースがあります。
我が家はその点もよく確認した上で、繰り上げ返済を行っていたことを付け加えておきます。
関連記事:住宅ローン「冬のボーナスで繰上返済して期間を短くしたい」と考えいてる方は要注意!
高額の買い物に備えて貯蓄! ただし、状況に応じてすぐ使う場合も
夏のボーナスの使い道はもう一つあります。
急な支出や高額の買い物に備えた貯蓄です。

よくある使い道
・家の修繕費用
・車の買い替え費用(10年ごとに一括払いで購入)
・家族旅行の費用
・冠婚葬祭を含む交際費
・塾の特別講習代
・部活の初期費用や合宿代などの補填
これらの支出は百万円を超えるものもあり、1回のボーナスだけではまかなえない場合もあります。
だから我が家はそのような支出に備えて、ボーナスをあらかじめ貯蓄しておき、必要になったときにすぐお金を出せる状態にしておきます。
ただし、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなど、生活に密着した家電は別です。
故障してからの買い替えだと、その家電が使えない期間があり大変不便です。
だから、できれば故障前に買い替えることが望ましいと思います。
また、この時期はボーナスセールで価格も安くなっているので、購入時期として適しているでしょう。
我が家でも、ボーナスをもらったタイミングで寿命が近い家電を買い替えています。
とはいえ、家電を買った残りは手堅く貯蓄することも大切です。
その積み重ねが大きな出費の備えとなります。
ボーナスを使った残りはとりあえずとっておき、本当に必要なものに使うことをおすすめします。
赤字家計の補填もアリだが、家計の見直しは必要
以上でお話ししたとおり、我が家ではボーナスはローンの返済や大きな出費などに使ってきました。
しかし、一度も家計の補填に使用することがなかったというわけでもありません。
たとえば、急な入院や子どもの進学などで、毎月のやりくりが難しくなる場合があります。
我が家も子どもが他県の大学に行っている間は、家計が赤字続きで、ボーナスで赤字を補填していた時期もあります。
ただ、自らの経験から言えば、家計が赤字になる場合はやりくりに問題があることが多いのです。
我が家も家計の赤字をボーナスで補填する状態を問題視し、全ての支出を洗い出してみました。

すると、無意識に行っている無駄な出費が数多くあり、そこを改めることで家計の赤字はかなり改善。
それにより、再びボーナスを貯蓄に回せるようになりました。
ボーナスをやむを得ず、家計の赤字補填に使うのはアリだと思いますが、安易にボーナスで家計の赤字を埋めるという考えは危険です。
常日頃からボーナスをあてにしない家計運営を行うよう心掛けたいところです。
ボーナスは目的意識をもって計画的に使おう
今回は、我が家が長年夏のボーナスをどのように活用してきたかをご紹介しました。
一つのケースとして参考にしていただければ幸いです。
ボーナスでまとまったお金が入るとつい気が大きくなりがちですが、日常生活で急に大きな出費が必要となる場面は意外と数多くありますので、それに対する備えは必要不可欠です。
ボーナスは自分が働いた対価としてもらう大事なお金。
だからこそ、はっきりと目的意識をもって計画的に使うことをおすすめします。(執筆者:大岩 楓)