どこのショッピングモールにもある来店型保険ショップ。
保険商品の最新の情報がゲットでき、それを分かりやすく無料で説明してくれる、とても使える存在である反面、なんとなく入りにくい、しつこく営業されたらいやだと、利用するのを躊躇している方も多いのでは。
そこで、保険ショップの上手な利用の仕方をひも解いてみたいと思います。

目次
最低2回は足を運ぶ覚悟で
保険ショップを訪れると、すぐにその場で良い保険を紹介してもらいたいと思いがちです。
ただ、保険商品は膨大にあり、あなたのライフスタイルや考え方に相応しい保険をピンポイントで選択することはまず、不可能でしょう。
多くのショップでは初めての訪問ではヒアリングのみで、次回に具体的な保険商品を提案してくれますが、これは必要なステップ。

初回はじっくり保険の説明を受け、ご自身の家族の状況を伝えてみてください。
次回の提案を楽しみに待ちましょう。
担当者の「真意」を見極める方法
いよいよ担当者があなたに渾身のプレゼンをしてくれます。
分からないことは迷わず残らず質問しましょう。
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そして大切なのは、あなたの担当者がなぜその商品をチョイスしたのかという点。
一つの目安は保険料。
提案された保険が、最安なのかを聞いてみて下さい。
最安ではないのに、敢えてその商品を勧めるからには、明確な理由があるはず。
例えば、三大疾病(ガン、脳卒中、心筋梗塞)と診断され所定の状態になると、以後保険料を払わなくても良くなる特約(オプション)があります。
そのオプションをつけると当然保険料が上がりますが、保障が手厚くなります。
担当者は、それがあなたのニーズに合うと考えたのかもしれません。
けれども、そこで納得出来る説明がなされない場合は要注意です。
担当者や店舗側の都合で選ばれた商品かもしれません。
保険ショップの収入源は、保険会社からの代理店手数料です。
保険会社のキャンペーン、店舗の方針といった、経済的要因が働く可能性があるのです。
というわけで、そんな場面で真摯に対応してくれない担当者なら、話をそれ以上進めない方が無難です。
他の店舗で再チャレンジしてください。
その後の営業アプローチを防ぐには
保険の提案を受けた後、執拗な営業アプローチがあるのでは、と不安に思う方に。
来店型保険ショップは、面談の中で電話をしても良いかを確認し、お客様の意に反するような営業電話はしないところが多いようです。
それでも不安であれば、面談の最初に「営業の電話は一切しないで下さい」とはっきり伝えましょう。
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担当者との関係性が築かれる前に伝えてしまうことがポイントです。
多くの保険会社がしのぎを削って、私たち消費者の目にとまる保険商品を日々開発して販売します。
個人でそれらを網羅することはまず不可能でしょう。
だからこそ、新しい保険を日々研究している保険ショップの知識を活用しない手はありません。
保険に対する自らのスタンスを見極め、人生の「まさか」に合理的に備えましょう。(執筆者:夏目 翠)