駅前などに行くと、献血を呼びかけている人を見ることがあります。
「お菓子がもらえる」など
聞いたことはありませんか?
何だかとてもお得そうに聞こえますが、赤十字のマークはついているし、そんな不純な動機で行って良いものか。
痛くて怖そう、など、未経験の方には手出しがしにくいものかもしれません。
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筆者はこれまで首都圏で40回近く献血ルームに行きました。
この経験を踏まえて、献血の本当のところや、初めての人にもおすすめの献血ルームを教えます。
目次
献血はなぜ必要なの? 何をするの?

まず、なぜ献血が必要かと言えば「輸血に不可欠な血液は人工的に造れないうえ、長期保存もできない」からです(政府広報オンラインより)。
輸血を必要とする患者さんのため、ですね。
献血をするためには、さまざまな条件があります。
詳しくはHPや献血ルームで確認できますが、身近なところでは海外への渡航履歴、予防接種や薬の服用、などがあります。
また事前に簡単な血液検査も行います。
全てクリアすれば、献血を行います。
所要時間は提供する血液の量や種類により、10分~90分程度となります。
痛くないのか? という不安ですが、経験上ちょっと痛いのは最初と最後の針の抜き差しだけです。
その間は、ベッドで横になっていれば大丈夫。寝てしまうこともあります。
終わったら無料のジュースが飲めるって本当?
さて、お待ちかねの「献血後は無料でジュースが飲めるのか」問題に入ります。
答えは「内容は場所によるがYES」です。
献血で体の血液が減っています。
このため、水分をしっかりとって最低10分は休まなければいけないからです。
これに加えて、より多くの人に献血に協力してもらうため、各地の献血ルームはお菓子やアイスも提供したり、プレゼントを用意したり、と工夫を凝らしてくれています。
その中で、初めての人にも利用しやすい2か所をご紹介します。
初めての人にもおすすめの献血ルーム
有楽町献血ルーム
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有楽町駅目の前の交通会館に入っていますので、移動中の空き時間などにも利用しやすい立地です。
終了後にはレディーボーデンのアイスがもらえ、お菓子とジュースも沢山そろっています。
横浜Leaf献血ルーム
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横浜駅西口のファーストビル内にあります。
こちらは挽きたてが楽しめるコーヒーマシンが設置され、さらにマンガや書籍、雑誌が1,000冊以上もそろっています。
お菓子やジュースも豊富です。
またこの献血ルームでの献血2回目以降には、ハーゲンダッツのミニカップが1つもらえます。
近隣の方はリピート間違いなしの場所だと思います。
この他の献血ルームも、それぞれ独自のサービスを行っているのでぜひ覗いてみてください。
自分が十分休めるまでゆっくりして良いので、経験では30分~1時間くらい滞在しても問題ないと思います(献血ルームの規模などにもよります)。
漫画喫茶気分で半日も居座ったり、お菓子を持ち帰ったりするのはやめましょう。
なお、特に休日は混雑するのと、計画的な血液の利用のために電話などで予約するのがベターです。
人のためになり、自分も満足できる献血
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無料のカフェ扱いして海外渡航履歴をごまかしたり、ずっと席を占領したりするのはNGだと思います。
でも献血ができる状態で時間もある時、カフェで暇をつぶしたり、家でごろごろするよりはずっと有意義な行為ではないでしょうか?
あくまでも「患者さんに安全な血液を提供する」という気持ちで参加し、無料でジュースやお菓子がもらえるのは必要な休憩のため。
適度に有り難くいただきましょう。
空いた時間を使って、自分も、患者さんも、みんながハッピーになればうれしいですね。(執筆者:瀬戸 えい子)