さあ、手帳好きのみなさん! いよいよ9月です。
これから年末にかけて、手帳売り場が楽しくなってきますね。
まだ来年の手帳を決めていない人は、箇条書きと記号で予定を管理する「バレットジャーナル」というノート活用術を視野に入れてはいかがでしょう?

バレットジャーナルは、小さな買い物メモから大きな将来の目標まで、トータルで俯瞰(ふかん)することが可能です。
目次
バレットジャーナルの基本的なタスク管理

バレットジャーナルのスケジュール管理をざっくりまとめてみます。
まず、フューチャーログ(年間)に変更できない予定(誕生日や記念日)と、やりたいことを箇条書きにします。
これらをマンスリーログ(月間)に落とし込み、デイリーログ(週間)に振り分けて、毎日管理します。

それって普通のスケジュール管理では? と思いきや、バレットジャーナルには大きな特徴があるのです。
それは、「完了するまでタスクを見失わない」という点です。
ポイントは、タスクに記号をつけること。この記号を「Key」とよびます。

代表的なKeyと基本の使い方(自分でアレンジしてもよい)
タスク完了「×」
タスクを未来へ移動「>」
タスクをマンスリーや年間に移動「
活用例

【月曜日】
「・洗剤を買う」という予定がありましたが、忙しくて忘れてしまいました。
→ 「>」を追加して「・>」としておきます。
【火曜日】
「・>洗剤を買う」という予定がありました。
→ 洗剤を買ったら、「・>」の上から「×」で消して、タスク完了です。
もし買い忘れが続くと、水曜も木曜も同じタスクを書かなければなりません。
あるいは、Key「─」で、タスク自体をいったんキャンセルするか、「ま、すぐじゃなくてもいいか」とKey「とにかく、白黒つけない限りはタスクが消えないのです。
モチベーションを高めるハビットトラッカー

バレットジャーナルの魅力はタスク管理だけではありません。
将来のため習慣にしたいことを身につける「ハビットトラッカー」を紹介しましょう。
トラッカーとは、ラジオ体操のカードのように達成できたら印をつけていく表です。
表のテーマは、トイレ掃除、ベットメイク、スクワット、自分が好きなものを選びます。
例えば、資格の勉強をサボりがちだと思うなら、強化月間として勉強トラッカーを作ります。
1か月後には、きっと勉強習慣が身についているはずですよ。
バレットジャーナルの注意点
ここで紹介したほかにも、インデックス、カバーページ、ウィッシュリストなど、バレットジャーナルには、独特のページがたくさんあります。
興味のある人は、インスタグラムやピンタレストをのぞいてみてください。

ただし、SNSに並ぶバレットジャーナルは完成度の高いものがほとんどです。
インスタ映えするカラフルで楽しげなもの、ミニマリストのクールでスタイリッシュなもの、思わず憧れてしまうかもしれません。
しかし、バレットジャーナルには「慣れ」が必要。
最初から盛りだくさんにすると、面倒になって挫折します。
まずはタスク管理から始め、トラッカーは欲張らずひとつのテーマに絞り、シンプルにスタートしましょう。(執筆者:白戸 春)