2018年は、大阪や北海道で巨大地震が発生し、地震への関心は高まっています。
住宅への備えは地震保険に任せるとして、地震によるケガなどへの備えは傷害保険でカバーしましょう。
今回は、事故による入院はもちろん天災によるケガもしっかり補償してくれる、アメリカン・エキスプレスが窓口となって、Chubb損害保険株式会社が提供する傷害保険「天災ダブル・ガード」を紹介します。

目次
事故も天災もダブルで補償する「天災ダブル・ガード」
まずは、天災ダブル・ガードの概要を説明しましょう。
この保険は、ケガによる死亡・後遺障害、入院や通院はもちろんのこと、天災によるケガで補償金額が2倍となるユニークなシステムです。

補償内容と月払保険料
月払保険料と補償金額は、以下の通りとなります。

最も補償が手厚いのがプラン3ですが、月払保険料もその分高くなります。
夫婦で別個に本人プランに入るのであれば、夫婦プランに入った方が月数百円ほどお得ですので、浮いたお金でプランをアップグレードしても良いかもしれません。
天災ダブル・ガードのメリット
ユニークな「天災見舞金」
天災ダブル・ガードには、「天災見舞金」という非常にユニークな保険金もあります。
天災によって立ち退き指示や勧告を受けた際に、10万円を受け取れる有り難いものです。
裏山が崖の家や強固でない地盤に建った家、海抜が低い土地に建った家などは、立ち退き勧告を受ける可能性が高いので、10万円で当座の生活はできるかもしれません。
お得な夫婦プランも補償はそれぞれ受け取れる
先ほども説明したように、本人プランに2口加入するよりも、夫婦プランの方が月払保険料はお得です。
それでいて、天災見舞金以外の補償については、夫婦それぞれがもらえます。
地震・津波・噴火に対応

通常の保険は、地震・津波・噴火に対応していないことが多いです。
例えば、海外旅行傷害保険の免責事項には、戦争や暴動とともに地震・津波・噴火なども含まれています。
しかし、天災ダブル・ガードはその名の通り、天災によるケガをしっかりと補償してくれるのです。
もちろん、天災以外の事故やケガもしっかりと補償してくれます。
天災ダブル・ガードのデメリット
災害救助法が適用されないと見舞金はもらえない
天災見舞金は、天災の被災者全てが無条件にもらえるわけではありません。
災害後の応急的な生活救済を定めた法律に「災害救助法」というものがあるのですが、たとえ避難勧告が出たとしても災害救助法が適用されない場合は、天災見舞金がもらえません。
病気は補償されない
天災ダブル・ガードが対象としているのは、あくまでもケガのみです。
たとえ天災が原因と考えられる病気であっても、天災ダブル・ガードでは補償されませんので、病気が心配な方は医療保険などに別途加入することが望まれます。
申込から保険開始までタイムラグがある

天災ダブル・ガードは、申し込んですぐに保険が適用されるわけではありません。
アメリカン・エキスプレスで受け付けた加入依頼を毎月1日時点で取りまとめて審査を行い、審査を通過すれば翌月1日午前0時より適用となります。
ですので、9月2日に申し込んだとしても、取りまとめが10月1日となり、保険適用開始は早くても11月1日となり、保険の空白期間が生じてしまうのです。
まとめ
天災はいつ訪れるか分かりません。
いつ訪れるか分からないアクシデントに対応するのが保険商品の基本ですので、保険に加入するのに早すぎることはありません。
確かに、タイムラグや災害救助法との関連など、デメリットもある天災ダブル・ガードですが、天災をカバーしてくれる保険はそう多くありません。
掛け金もまあまあお手頃ですので、転ばぬ先の杖として検討してみるのも良いかもしれません。(執筆者:角野 達仁)