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保険が大好きな日本人
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ひと昔前は、保険に入ろうと思ったら保険会社の営業員に相談するしか方法はありませんでした。
しかし現在、保険相談は保険ショップや銀行、保険会社の営業員などさまざまな場所で行なえます。
銀行で保険の販売員を行っていた立場から保険相談を有効活用する方法についてご紹介します。
1. 保険商品のスペックだけでなく公的制度や会社の福利厚生などを考慮する
国の公的制度や会社の福利厚生にあるものを無理に保険で補う必要はありません。
しっかり考慮して必要な保障を選びましょう。
普段、意識しない公的制度や福利厚生を見直すきっかけにもなります。
民間の保険はあくまで公的保障では賄えないことを補うものということを忘れないでください。
2. 目先の保障だけでなく、ライフプランを見据えた保障を組む
今は人生100年の時代です。
目先の保障だけでなく、結婚や子供が生まれた時、老後のためになどしっかりライフプランを相談員と考えて保険のプランを組むことが大切です。
特に死亡保険に関しては、掛け捨ての保険よりも、積立式の保険を中心にプランを考えることが大切です。
掛け捨ての保険は保険料が安いので一見掛け捨てのほうがよさそうに見えますが将来の資金をためることのできる積立式のほうが無駄はないです。
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3. 1社の保険だけでなく多数の会社の保険を扱っているところで相談
保険会社にはそれぞれ得意な商品、不得意な商品があります。
例えば死亡保険は得意だけど医療保険は苦手という風に各保険会社に特徴があります。
それぞれの保険会社の得意な商品で総合的な保険を組むためには多くの保険会社の保険商品を扱っているところで相談することが大切です。
4. 営業員の言うことを鵜呑みしない
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営業員は顧客からいただく手数料によってすべてが決まります。
銀行の販売員は、手数料によってすべてが評価されるので、顧客の利益を無視した営業があります。
また銀行の販売員は知識が薄いことも多いので注意してください。
契約の時に支店長や課長が挨拶に来ることがありますが、銀行の支店長はほぼ保険については分かっていないのであてにしてはいけません。
保険会社歩合の販売員は、営業成績が自分の収入に直結するのでより露骨に自分が儲かるものを売ってくるかもしれません。
最近はやりの保険ショップもノルマが相当きつく、商品ごとのノルマもあるようです。
つまりどこのチャネルで相談しても本当に親身になってくれる人は少ないと割り切って相談に行くことが大切です。(執筆者:渡辺 たけし)