ここ数年、「資産運用」とか「資産形成」という言葉をよく耳にします。
銀行の定期預金に預けても利子がほとんど付かない今、株や国債、投資信託、不動産投資等に興味を持ちつつも、こういった運用はよく分からなくて、怖くて手を出すには抵抗感があるという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回、保険商品を使って、投資入門してみませんか? というご提案です。
その保険商品とは「変額保険」です。

目次
変額保険とは?
変額保険とは、運用実績によって、保険金額や解約時に戻ってくる返戻金の金額が変化する保険です。
これに対して一般的な保険は保険金額も解約返戻金も契約時に定まってるので、定額保険と言えます。
例えば、200万円の終身保険に加入したとします。
定額保険であれば、保険金額の200万円の増減はありません。
また解約返戻金の金額も契約時の利率が約束されているので、変化はありません。契約時にすべて把握できる訳です。
一方、変額保険の場合には、保険金額も、解約返戻金も、運用がうまく行けば増える可能性があるのです。
もちろん、その反対もあり得ます。
ただし、保険金額については200万円は最低保障され、減額になることはありません。
同じ保障を買うなら変額保険が有利!
そして、同じ保険金額であれば、変額保険の方が保険料が安くて済みます。
具体例下記2社のHPにて調べてみました。
条件 35才 男性 保険金額 1,000万円 60歳払込満了の終身保険
定額保険:損保ジャパン日本興亜ひまわり保険
「一生のお守り」 月額保険料2万9,630円

変額保険:ソニー生命
「バリアブルライフ」 月額保険料2万7,440円

総支払額は、一生のお守り888万9,000円、バリアブルライフ823万2,000円。
65万7,000円の差がついています。
同じ保障を買うのであれば、変額保険の方がお得なのです。
向いていない人は?
向いていないのは、ネットで成果を確認する作業を続ける自信が無い方です。
また、契約内容を覚えている自信が無い方も、変額保険は通常の保険より仕組みが複雑なので、契約内容がすべて決まっている定額保険を選んだ方が無難と思います。
変額保険に向いている人は?
変額保険で運用成果によってマイナスになる可能性があるのは解約返戻金だけです。
そこで、保障を重視し、特に解約返戻金をあてにしないというケースであれば、運用の入門に最適なのです。
解約しなければ元本割れを心配する必要がないのです。
お勧めの変額保険
変額保険の中でも私がお勧めしたいのが、前述のソニー生命の「バリアブルライフ」です。
世界株式、世界債券、日本成長株式など、8つの特別勘定(運用対象)から一つ、あるいは複数の組み合わせを自ら選ぶことができます。
状況を見ながら、変更することも可能です。

ソニーのバリアブルライフの最大のメリット
ソニー生命の変額保険の魅力は、運用益の引き出しができることです。
運用がプラスになると、「変動保険金」として死亡保障金額に上乗せされます。
その部分を引き出すことができるのです。ちょっとした思いがけないお小遣いみたいな感覚で、楽しむことができます。
運用実績はネット上で簡単に確認することができます。
日本、世界の経済状況(株価や金利、為替の動向)と、自分が選んだ特別勘定、選ばなかった特別勘定の値動きを見比べてみましょう。
どのタイミングで引き出すか、俄然、経済ニュースが身近に感じられると思います。
退職金制度でも確定拠出年金を利用する会社が増えており、好むと好まざるとに関わらず、ファンドでの運用を選択せざるを得ない状況も広がっています。
その際にも変額保険での経験が役立つことと思います。
始めの一歩として、あなたも検討してみませんか?(執筆者:夏目 翠)