目次
「サニーサイドアップ(2180)」の株主総会

・ 最低購入金額 10万500円(100株)
・ PER 22.93
・ PBR 4.16
・ 権利確定月 6月末
・ 配当 10.00円/年
・ 配当利回り 1.00%
株主優待
100株以上
「bills」のメニューのなかから、オーガニックスクランブルエッグ、リコッタパンケーキ、リングイーネ、チョップサラダから2品無償提供、およびソフトドリンク2杯無償提供。
株価他数値は、10/12(金)終値時点でのYahoo!ファイナンスの株価より算出しております。なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります。
株価その他の情報は変更される場合があります。ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。
2018年9月27日(木)東京都新宿区のヒルトン東京
「サニーサイドアップ(2180)」の株主総会に出席しました。
広い部屋で5~600人は収容できそうな立派な会場でしたが、埋まっている席は2割程度と空席が目立ちました。
「サニーサイドアップ」は企業などのPRや販促、イベントの企画運営、アスリートや文化人などのマネジメント、レストラン「bills」の運営などを行っています。

サッカー元日本代表選手である中田英寿氏のマネジメントで広く知られるようになり、近年は「世界一の朝食」を供する「bills」を手掛ける企業として有名です。
代表を務めるのは上場企業ではまだまだ数少ない女性社長の次原氏です。
冒頭に企業の紹介映像が放映され、社長の挨拶がありました。
昨年の懇親会で混乱があったため、今年はなしとのことでした。
ちなみにお土産もなしと招集通知に記載されていましたが、総会前にペットボトルの飲み物をいただきました。
事業報告

事業報告では、昨年比で売上高・営業利益・経常利益が減益、当期純利益が増益となりました。
事業の柱の1つである、販促などを行う「SP・MD事業」が不調であったためであり、他の事業は概ね好調であったようです。
アスリートなどのマネジメントを行う「スポーツ事業」では、中田英寿氏のほか、杉山愛氏や北島康介氏などのビッグネームや、現役では体操の白井健三選手などのマネジメントを行っています。
さらには月旅行計画で最近話題のゾゾタウン創始者・(株)ZOZO前澤社長などの企業人の個人ブランディングも手掛けているとか。
プロデュースが必要なのは芸能人に限ったことではないようで、メディアに出るには計算された戦略が必要なのですね…
筆者は何も考えずニュースを見ていましたよ(汗)。
事業報告と対処すべき課題が報告された後、社長からも補足説明がありました。
とのことです。
現在手掛けているものとして、アメリカ発の「UMAMIバーガー」や日本のスマートハウスのアメリカ普及を目指す「HOMMA」などが紹介されました。
筆者注目! NY発祥・切らないシャンプーブロー専門店「JET SET」
ふつうは髪を切る時に美容院へ行くことがほとんどかと思いますが、こちらはオフィス街などでシャンプーやブローを専門に行うとのこと。
毎朝髪をセットするのに自宅だと40分かけて行うというデータがあるそうですが、この作業をお店でやってもらうことで、その時間が別のことに使えるというメリットが生じます。
現在日本には1店舗あるそうですが、今後働く女性の需要をとりこみ、ネイルサロンのように当たり前の文化になっていくのでしょうか。
注目したいと思います。
質疑応答

筆者が気になった質問は、まず株主優待について。
との質問がありました。
こちらについては
メニューの原価率は高いものではない。最近銀座店で株主優待を利用する株主が多く、追加注文をしてくれるため利益が発生し費用をまかなえる。
またSNSで発信してくれることで宣伝効果も生まれ、費用の回収も見込まれる。」
と回答されました。
豪華な株主優待、当分は継続と考えて大丈夫でしょうか。
そしてIR法案での取り組みについての質問には、法案成立前からさまざまな活動を行っており、今後は各地でのIR招致活動のサポート業務が考えられるとのこと。
また、2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京五輪を控え、スポーツシーンやイベントの盛り上がりにともなう企業の業績拡大が期待される中、オリンピック後の道標を心配する声もあがっていました。
という点で筆者的に注目した質問でしたが、
との回答がありましたので期待したいと思います。
こちらの企業は、34年前に社長とお母さま、お友達の3人で創業されたそうで、会社を今日ここまで大きくされた胆力には頭が下がる思いですね。
ですが、社長の語り口はソフトで「剛腕」といった印象はあまり受けませんでした。
きっと世に知られていない原石を見つける目利き力と周囲をうまく巻き込む人柄が優れていらっしゃるのでしょう。(執筆者:吉井 裕子)