目次
扶養内パート主婦って実はすごいんです
家庭の事情によりフルタイムで働くことができないという女性はたくさんいます。
理由はそれぞれ、介護や育児、体調などもあるかもしれません。
扶養内で働くとなると、年収100万円程度、月収にして9万円未満。
雀の涙程度のパート代、なんて自嘲気味に言う声も聞きますが、果たして本当に雀の涙でしょうか。
そんなことはまったくありません。
扶養内パートの妻の持つ家計へのパワーをもっと知ってほしいのです。

総額2,000万円でできること
年収100万円達成のためには、時給900円なら週5で5時間の労働です。
結構大変ですね、お金を稼ぐのは。
朝家族を送り出して家事して9時から勤務、15時であがってそこから買い物して料理して。
主婦ってほんと休む暇ないです。
でも頑張って40歳から60歳まで続けたとしたら、総額2,000万円の稼ぎです。
2,000万円あれば何ができるでしょうか?
3,000万円で住宅ローンを組んだとしたら、利息合計は約557万円にもなります。
(金利1パーセント、35年返済と仮定)。なんかもうめちゃくちゃもったいない気がします。
普段セールで安く服を買って節約できていたとしても、そんな努力が吹き飛ぶ威力ですよね、557万円。
利息は元金にかかってくるものなので、元金を減らすべく繰り上げ返済できたとしたら、払わずに済む利息がだいぶ手元に残るはずです。
返済額軽減型よりも期間短縮型を選んだほうが払う利息も少なくおすすめです。
注意点は、繰り上げ返済に手数料が必要な金融機関もあるので、損しないよう気を付けましょう。
また低金利で借りている場合、住宅ローン減税期間10年が経ったところでまとめて繰り上げ返済するほうがお得な場合もあります。
お子様の教育費はどうでしょう。
子供一人およそ1,000万かかるとしたら、二人分もの教育費を稼ぎ出したことになります。
全額賄わなくとも、私立に進学したいとか留学したいとかなったときに、上乗せで対応できるだけの貯金があったらすごいかっこいいお母さんです。
老後の貯金は巷では3,000万円必要、なんて話も聞きますが、夫の退職金が1,000万円あるとしたら、夫婦で貯金を合わせて調達できます。
家族と家計を支える存在

パートのお仕事は楽ではないけれど、自分や家族のために使える時間がフルタイムよりもずっと増えます。
お母さんが仕事にかかりっきりでは家の中が回っていかない家庭もあるでしょう。
パートならば家族に負担をかける罪悪感も少ないでしょうし、自分も家計を支えているという自負が、心のバランスもとれてすごく充実できます。
もちろんパート代を全部貯金しなくても、自分のお小遣いを自分で稼いだらそれだけ家計は楽になっています。
パート代の金額がいくらであろうと微々たるもの、なんて思わないでください。
勤労と家事を両立した立派な報酬です。
毎日頑張る世のパート主婦の皆様に拍手です。(執筆者:松本 奏子)