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楽天カード・アメックス

2018年9月、これまではVISA・マスターカード・JCBの3つの国際ブランドから選択可能だった楽天カードに、4つ目の選択肢としてアメリカン・エキスプレスが加わりました。
楽天カード・アメックス、そのメリットやデメリットについて徹底解説します。
楽天カード・アメックスのメリット
基本的には、これまでの楽天カード(VISA・マスターカード・JCB)と機能的には変わりませんが、アメックスブランドならではのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
1. 唯一、完全年会費無料のアメックス
アメックスブランドは年会費が高いイメージがありますが、楽天カード・アメックスは完全に年会費が無料です。

同じく年会費が無料なアメックスにセゾンパール・アメックスがありますが、こちらは年1回のショッピング利用が年会費無料の条件です。
また、セゾンパール・アメックスには海外旅行保険が付帯していないため、利用付帯ながら海外旅行保険が付帯する楽天カード・アメックスは、セゾンパール・アメックスの上をいきます。
2. アメックスの特典を利用可能

楽天カード・アメックスは、アメックスの以下のような特典を利用できます(2018年10月1日現在)。

楽天カード・アメックスのデメリット

1. 利用できる店舗が少ない
VISAやマスターカードと比較すると、アメックスブランドは利用可能店舗は少ないです。
実はアメックスとJCBは加盟店の相互開放を行っており、JCBが利用可能な店舗であればアメックスも利用できるのですが、それを知らない加盟店も多いです。
仮にJCB加盟店を利用できたとしても、VISAやマスターカードの加盟店舗数には及びません。
さらに、楽天内のストアにもかかわらず、楽天koboの電子書籍支払いにアメックスが利用できません。
2. 海外キャッシングが利用できない

楽天カードを使ってキャッシングする際、日本国内であれば楽天カードのステッカーが貼ってあるATM・CD機で利用可能です。
一方、海外キャッシングの場合は、楽天カードブランドではなく国際ブランドのステッカーを探すのですが、アメックスはキャッシングサービスを実施していないので、楽天カード・アメックスは海外キャッシングが利用できません。
3. 通常デザインしか選べない

上記のデザインは選べません。
楽天カードには
「お買い物パンダデザイン」
「FCバルセロナデザイン」
「東北楽天ゴールデンイーグルスデザイン」
「ディズニーデザイン」
と、デザインカードも選べます。
しかし、楽天カード・アメックスを選択すると選択の余地はなく、自宅にはごく普通のデザインの楽天カードが届きます。
ディズニーデザインを希望ならばJCB、それ以外のデザインカードはマスターカードかJCBを選ぶ必要があります。
4. 一部楽天カードはアメックスブランドを選択不可
楽天カードのバリエーションの豊富さは、デザインだけでなく機能性にも表れています。
・ ANAマイルをためられる「楽天ANAマイレージクラブカード」

・ 年会費2000円台のゴールドカード「楽天ゴールドカード」

・ ビジネスシーンを強力にサポートする「楽天ビジネスカード」

これら3枚はアメックスブランドを選択できません。
デメリットの解消法は2枚持ち
海外キャッシングができない、利用店舗が少ないなどのデメリットもありますが、その多くはVISAブランドとの2枚持ちで解消可能です。
楽天カードは、VISAブランドと他のブランドを組み合わせる2枚持ちが可能ですので、ショッピングや海外キャッシングの利便性を高めたいのであれば、楽天カード・VISAをベースに楽天カード・アメックスを2枚目にすれば解決です。
楽天ゴールドカード・楽天ビジネスカードも1枚目のVISAブランドで発行すれば問題ありません。
VISAとの2枚持ちで解消できない問題もある
楽天ANAマイレージクラブカードと楽天カードの2枚持ちはできません。
また、デザインカードを持つにはマスターカードかJCBブランドが必須で、1枚目がVISAと決められている2枚目の楽天カード・アメックスでは、デザインカードは諦めるほかありません。
アメックス唯一の年会費無料は魅力的

楽天カード・アメックスは、完全年会費無料の唯一のアメックスでありながら、アメックスの特典・優待を受ける事もできます。
解消できない問題もありますが、そこは他のカードに任せて、基本スペックの高い楽天カードにハイステータスのアメックスブランドを組み合わせるのも、悪くないかもしれません。(執筆者:角野 達仁)