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大学の初年度費用納入に間に合わない
子どもの学費を貯金だけで賄えない場合、頼りになるのが「教育ローン」です。
我が家は学資保険の満期日が大学の初年度費用納入に間に合わないため、国の教育ローンを利用することにしました。
借りる際に「もしかしたら無理かも!」とヒヤヒヤした点や、手続きの流れについてお伝えしていきたいと思います。
国の教育ローン・手続きの流れ
手続きは次のような流れで行います。
1. インターネット申し込みor借入申込書の郵送
申し込みは公式HPから簡単にできますが、借入申込書をコールセンターや支店から取り寄せ、郵送する方法もあります。
我が家はインターネットから申し込み、すぐに「今後のお申込手続きメール」が届きました。
借り入れの限度額は350万円まで(海外留学資金は450万円まで)となっているので、必要な金額を記入して申し込みましょう。
2. 必要書類の郵送
申し込みが済んだら、指示に従い、次の必要書類をセンター宛てに郵送して審査を受けます。
・ 住民票の写しまたは住民票記載事項証明書の原本(続柄を含む、世帯全員の分が記載されたもの)
・ 運転免許証またはパスポートのコピー
・ 源泉徴収票または確定申告書(控)のコピー
・ 公共料金(ガスや水道など2種類以上)や住宅ローンの支払い状況を証明するための預金通帳のコピーを最近6か月分以上
3. 契約
無事審査に通ったら、今度は次の書類をセンター宛てに郵送します。
・ 印鑑証明書
・ 合格を確認できる書類(合格通知書や入学許可書のコピー。入学金や受験費用など、入学時の費用として使わない場合は不要。FAXでも送れる)
・ 預金口座振替利用届(金融機関での自動振替による返済を希望する場合のみ)
・ 送金先口座の預金通帳(お金を振り込むための口座を確認する目的で、通帳の表紙と見開き1ページ目のコピーを郵送する)
ステップ3までスムーズに進んだら、だいたい10日前後で融資金が振り込まれます。
合否を確認してからの融資
申し込みが合格発表よりも前だった時は、合格を確認してからの融資となるので気を付けましょう。
あまりギリギリだと、初年度納入金の納入日に間に合わないことも考えられます。
必要書類に関しては2回とも郵送で行いましたが、支店まで直接行ける場合は持ち込みでも受け付けてくれるそうです。
国の教育ローンを利用するにあたってハラハラしたこと
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国の教育ローンは「年収〇〇円以上」という条件がある民間のものとは違い、「年収〇〇円以下」という条件が付いています。
子どもが1人なら世帯年収790万円まで、子どもが2人なら世帯年収890万円までという風になっているのですが、貧乏な我が家はこの点らくらくクリア。
ドキドキしたのは、通帳にマイナスが付いてしまっている時があったことです。
「返済能力なし」の烙印を押され、利用不可になるのではないかと不安でした。
しかし、通帳にマイナスがあっても半年以内に支払いの延滞さえなければ大丈夫ということなのか、なんとか審査を通過することができました。
もしかしたら、身の丈に合った中古住宅ゆえ、住宅ローンが残っていなかったのもプラスに働いたかもしれません。
連帯保証人はどうする?
国の教育ローンを利用するには、必ず連帯保証人を立てなくてはならないことになっています。
我が家は親戚に迷惑をかけたくなかったので保証会社を選択しました。
融資額200万円に対して7~8万円ぐらいの保証料がかかり、これを一括で引いた金額が最終的に振り込まれます。
子どもの4親等以内の親族に頼める場合は保証料がかからないので、お互いに助け合える関係であればお願いしてみても良いかもしれませんね。
国の教育ローンに通りにくい人とは?
クレジットカードの支払いが滞ったり、税金を滞納したりしていると、信用情報に傷が付いて審査に通りにくくなるケースがあるようです。
また、自己破産をした、生活保護を受けている、クレジットカードや携帯電話などが強制解約になった……なども審査落ちの対象になるのだとか。
ちなみに「要注意」と判断される期間は、問題が起きた時から約5年程度と言われています。
国の教育ローンは低所得の家庭でも借りやすい
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民間のものに比べて金利も低いので、年収制限などに引っかからなければ積極的に利用したい制度です。
我が家も無事に借りられることが決まり、「これで初年度納入金が支払える…」とほっとしました。
返済が終わるまでまだまだ気が抜けませんが、親子二人三脚で頑張っていきたいと思います。(執筆者:畠山 まりこ)
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