日本ではなかなか進まないスマホ決済。
中国ではいち早く取り入れられ、すっかり定着して今では若者を中心に現金で支払う人の方が少なくなっています。
今日は最近体験した「スマホ決済あるある」と、中国の日常に溶け込んだスマホ決済を紹介します。
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目次
スマホ決済あるある:その1
スマホ決済に完全に乗り遅れている筆者は、ある日、バスに乗る際に小銭の持ち合わせがなく、お札を崩すためにコンビニで飲料を購入しました。
レジで財布から現金を取り出しお姉さんに渡そうとすると、お互いに
「ん?」
お姉さんはバーコードリーダー片手に読み取り態勢で待機していました。
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レジでは、上のような光景が当たり前の中国。
(読み取らせることで料金が自分の口座から引き落とされる仕組み。)
レジのお姉さんも、てっきり「WeChat決済」でスマホを差し出してくるんだろう…と思っていたみたいです。
と笑っていました。
スマホ決済あるある:その2
先日友人が開いている商店で立ち話をしていた時、男の人がふらっと入ってきて、地元の方言で何か二言三言話しました。
その後、友人が「ピッ」とその人のスマホをバーコードリーダーで読み取り、レジから現金を出してその人にあげていました。
あとで聞くと両替だったんだそうです。
友人曰く
とのこと。
これらはスマホ決済が浸透した中国ならではの光景と言えます。
さて、そんなスマホ決済が浸透している中国ではスーパーなどでの大きな買い物だけでなく、ちょっとしたお出かけにも財布はいりません。
例えば…
(1) バスでお出かけ…もちろん支払いはスマホで。
これまではSuicaのようなチャージできるカードが主流でしたが、最近ではスマホの専用アプリからQRコードを表示してかざすことで支払いできるようになってきています。
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写真の読み取り機の上部は従来のカードを読み取る部分で、下部がQRコードを読み取る部分です。
(2) ちょっと水分補給…もちろんスマホで飲みものを。
中国では先に紹介したようなコンビニ・スーパーはもちろん、自動販売機にもスマホ決済が導入されています。
先日バスの中に、超小型のミネラルウォーターの自動販売機が設置されているのを発見しました。
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運転席と座席の間の狭いスペースに設置されていて、サイズは60㎝×40㎝くらい、幅も10㎝程度のコンパクトなもので、ミネラルウォーターしか販売していませんが、支払いはカードかスマホのみで逆に現金が全く使えません。
(3) バスを降りたら目的地までもう少し距離が…スマホ決済のシェアサイクルで行こう。
中国のシェアサイクルはすっかり有名になりましたね。
これはもう完全にスマホ決済、専用アプリのダウンロードと登録を行い、アプリを使ってサドルの下にあるQRコードを読み取ることでロックが外れるようになっています。
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ちなみにアプリで最寄りの自転車を検索でき、乗り終えたらどこでも適当なところに停めてロックすれば、自動で決済されて引き落とされる仕組みです。
このように生活のあらゆるシーンにすっかり浸透したスマホ決済。
万一スマホを紛失・盗難した時などのセキュリティ面の心配もありますが、慣れると本当に便利です。
スマホ一つでなんでもできてしまう中国では、もはやスマホなしの生活は考えられません。(執筆者:高山 翔)