私が日本からイギリスに来て、早いもので1年が経とうとしています。
イギリスの冬は日本の冬と比較するとそこまで冷え込むことはありませんが、生活の中で暖房料金を節約しようと思うと少し工夫が必要です。
今回は寒いイギリスで大人気の湯たんぽについて紹介したいと思います。
目次
日本の湯たんぽ事情
日本でもかつては冬に大活躍していた湯たんぽですが、最近では暖房設備の発展によって湯たんぽを使う人は少なくなってきました。
ベッドも布団乾燥機やホットカーペットをひいて、湯たんぽは使ったことがないという人も多いのではないでしょうか。
スイッチ1つで布団を温めることができるホットカーペットは特に便利で、お年寄りの人でも使っている人が多いようです。
イギリスの湯たんぽ事情
イギリスには古い習慣を大事にして生活スタイルを変えない風潮があります。
その風潮の1つとも考えられますが、イギリスでは湯たんぽが冬を乗り切るマストアイテムとして子どもからお年寄りまで大人気なのです。
どれくらい人気かと言うと、コンビニやスーパー、薬局にも必ず湯たんぽコーナーがあり、かなりの幅を占めています。
1つ購入すればほぼ永久的に使えると言っても過言ではない湯たんぽが、これほどの幅をとって各販売店で発売されているのですから、イギリスでどれくらい湯たんぽが人気なのか理解できますね。

量販店で発売されている湯たんぽケース。
可愛いデザインの商品が多いです。

シンプルなデザインの商品もあります。
湯たんぽのおすすめポイント
湯たんぽなんてと思う人もいるかもしれませんが、私も使い始めてそのありがたみが実感できたくらい湯たんぽは優れもの商品なのです。
寝る1時間から30分前くらいに布団に入れておくと、布団に入るころには中がしっかりと温まっていて夜も熟睡できます。
特に足元あたりに入れておくのがおすすめです。
また、湯たんぽは布団に入れておくと朝まで熱をキープすることができます。
一晩中暖房をつけておくことと比べたら、電気代はかなりの節約になります。
さらに湯たんぽは熱くなりすぎることがないので火傷の心配もなく、暖房のように空気を乾燥させることもありません。
安全性だけでなく美容面でもメリットが多い湯たんぽは、先人の知恵と言わんばかりの画期的商品なのです。

湯たんぽの使い方
(1) 湯たんぽにカバーをかぶせます。(湯たんぽは本体とカバーが別売りになっていることもありますが、カバーがないと熱くなりすぎてしまうのでカバーも購入することをおすすめします。)
(2) 湯たんぽの蓋を開けてお湯を注ぎます。(お湯を入れるときに火傷しないように注意してください。)
(3) 蓋をしっかりと閉めます。
(4) 8分目くらいまでお湯を入れたら、空気がなるべく入らないようにして蓋を閉めます。
(5) 布団に入れたり、腕で抱えたりすることでぐっと体が温まります。
湯たんぽは年齢や性別に関わらず、快適に利用できる冬の節約グッズです。
ソファーでテレビを見ているときも、湯たんぽを一つ抱えておけばまるで足湯をしているかのように暖房なしでも体がぽかぽかになります。
電気代の節約だけでなく、血行も改善してむくみや疲労の改善、冷え性の改善、美容面でもメリットが多いのでまだ使ったことがないと言う人は是非、湯たんぽを使ってみて下さい。(執筆者:森 亜美)