目次
1. 決算発表とは
上場している全ての企業は決算を行ったら発表をする必要があります。
決算は年に1度ではなく、四半期ごとに行われるので年に4回あります。
つまり決算が絡んで株価が動く時期が年に4回あるのです。
時期は企業によって決算月が違うため銘柄ごとに確認します。
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また、同じ決算月でも決算発表の日は違います。決算発表の日は事前に調べることができます。
長期投資の場合は1回の決算発表で左右される必要はあまりありませんが、中短期で投資を行っている場合は決算発表は確認した方がよいです。
2. 決算発表と株価の関係
株価は、業績予想などから決算発表前から株価は動きます。
業績が好調な企業の銘柄は株価上がっていきますし、逆の企業の銘柄は下がっていきます。
しかし、決算発表を受けると内容が良くても下がることがあります。
それは事前の業績予想よりも悪かったり、予想通りだったりしたときです。
予想通りでも、それまでに上げっていれば決算発表が出たことで織り込み済みとして利益確定の売りが出てきます。
逆に業績予想は悪くても、予想以上に決算の内容が良ければ株価は上がります。
決算発表のときによく聞くサプライズ決算は予想以上に決算内容が良いときに使われます。
3. 業績予想は誰が行っているのか
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業績予想をしているのは大きく分けて2つあります。その銘柄の企業とアナリストです。
多くの企業は、期が始まると売り上げ目標を出します。
そして決算と同時に目標の達成率やそこから業績予想を出します。
企業のホームページに投資家向けの情報が載っているのでそこから知ることができます。
ホームページにはIR情報と記載されていることが多いです。
期の途中でも目標に対して進捗率が悪かったりすると業績を下方修正し、良ければ上方修正を行います。
アナリストは企業の情報から今後の業績を予想して、その銘柄が買い時なのか売った方が良いかどのレポートを出します。
アナリストは、実際に企業に行って話しを聞いてレポートなどを出します。
実際に出入りしているからと言って、インサイダー取引に関わるような内部情報を知っているわけではありません。
また、アナリストが予想を出している銘柄は、上場している企業の全てではありません。
大企業はアナリストがカバーしていることが多いですが、マイナーな銘柄はカバーされていないことも多いです。
4. 情報収集の方法
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決算発表で予想より良いか悪いかは蓋をあけてみてからでないと分かりません。
そのため、決算発表前に銘柄を購入して決算発表後に売却するイメージを持っておいた方が良いです。
業績が期待されている銘柄は、決算発表に向けて上がっていきます。
そういう銘柄を順張りで購入しても良いですが、四季報を利用するのも良いです。
最近はインターネットで何でも情報が手に入るので四季報を購入している投資家が多くありませんが、中期的な業績の推移を見るには四季報が分かりやすいです。
業績の推移や2決算期先までの予想が載っています。
業績が上向いているかを知ることができます。(執筆者:成田 恵)