自動車ドライバーに欠かせないものの一つに自動車保険がありますが、保険料の出費が悩みの種です。
「価格.com自動車保険一括見積もり」利用者に前回の年間保険料を調査したところ、3万円~5万円が38%と最も多い結果となりました。
年間5万円の出費はやはり大きいですが、保険会社各社では、ゴールド免許割引や等級に応じた割引、インターネット割引など、様々な割引を実施しています。
今回は、その中でもユニークな割引を持つ自動車保険を3つ紹介しましょう。

目次
1. 安全運転講習受講割引が受けられるチューリッヒ
まずは、外資系保険会社のチューリッヒです。
指定の安全運転講習を受講すると、自動車保険の割引を受けられるサービスがあります。
「スーパー自動車保険」の契約者又は今後契約予定者が対象です。

全日本指定自動車教習所協会連合会に加盟している、公安委員会指定の全国の自動車教習所で、指定の安全運転講習を受講(講習手数料4,500円)すれば、保険料が5%オフとなります。
スーパー自動車保険の保険料を2万9,430円(56歳、ゴールド免許、20等級、年間走行距離1万キロ以下)とすると、そこから5%引きの場合2万7,958円となり、年間1,472円お得になります。
2. クラシックカーの製造年、年間走行距離に応じて割引が受けられるチャブ保険
いわゆるミニ保険の会社であるチャブ保険では、「クラシックカー保険」という変わった保険が提供されています。

・年間走行距離5,000キロ以内
・走行可能な状態にある
・車両保険を付ける
以上の条件を満たすクラシックカーが加入対象で、
・年間走行距離2,000キロ以内
の条件を満たせば、20%の割引をしてくれます。
以下に、保険料の例を紹介しましょう。

・車両保険金額:1,000万円
・年間保険料:5万4,150円

・車両保険金額:120万円
・年間保険料:2万3,800円
通常は車両保険に加入するのが困難なクラシックカーも、クラシックカー保険を使えば保険に加入できます。
さらに、クラシックカーとは言いにくい1992年製フォルクスワーゲンゴルフカブリオ(152HK)なども、クラシックカー保険に加入できます。
3. 日産リーフ専用自動車保険?「ドラログ」

最後に紹介するのは、損保ジャパン日本興亜が提供している「ドラログ」という自動車保険です。

自動車の走行データを活用して、サービスや保険料を提供する保険です。
いわゆる「IoT」(モノがインターネットにつながる)ですが、現在のところ、これに対応している車が日産リーフしかないため、日産リーフ専用保険などとも呼ばれています。
車がインターネットにつながっているため、万が一、車両盗難の被害に遭っても追跡が可能などのメリットがあります。
「盗難時対策費用特約」として、追跡費用や引取り費用に対して15万円を上限に支払いがあります。
そして、自動車の年間走行距離データも、インターネットにつながることで明朗となるため、年間走行距離に応じた割引も受けられます。
例えば、1年目のドラログの保険料が8万7,710円で、年間走行距離が5,000キロの場合、2年目の保険料は8万1,710円と、約7%の割引となります。
まとめ
今回は、ユニークな割引制度を持つ自動車保険を紹介しました。
「安全運転講習受講割引」は、ペーパードライバーや高齢者などに効果的に思えます。
クラシックカーの保険料を抑えることで、その分愛車のメンテナンスにお金をかけられますし、「ドラログ」は今後追随する車が増えるかもしれません。
いずれにせよ、より安い保険料の保険会社を見つけるためには、見積もりを取って比較するのが最も手っ取り早いです。(執筆者:角野 達仁)