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海外旅行の困った余りモノ
海外旅行で余った小銭、どうしてますか?
記念にとっておくのもいいですけど、あまりに多いともったいないですよね。
小銭は銀行や両替所で両替してくれません。
そこで便利なのが、余った外国の小銭をポイントやギフト券に交換できる「ポケットチェンジ」。
今回は、先日フランスに行った筆者の実体験付きで、その流れや注意点などを紹介します。

ポケットチェンジの操作方法
1. 端末を探す
意外とこれが大変です。
到着したのは成田国際空港ですが、設置場所は第1ターミナル中央ビル本館 1階(到着フロア)です。
サイトに地図が載っていたのですが、それを参考にやっと見つけられました。

正直目立つ場所ではありません。
2. 交換先サービスを選択する
ここでは「Suica」を選択しました。
3. 小銭・紙幣を投入する

2ユーロ硬貨1枚
0.5ユーロ硬貨1枚
0.02ユーロ硬貨2枚
合計2.54ユーロを投入しました。
4. 投入金額を確認する

投入した金額と交換後の金額が表示されますので、確認したら「確定」を押します。
筆者は持っていませんでしたが、レートが優遇されるクーポンを持っていれば、ここでクーポンを登録します。
5. Suicaをタッチする

画面下にタッチする部分がありますので、そこにSuica付きのクレジットカードをタッチしました。
6. チャージ完了、レシートを受け取る

チャージが完了するとレシートが出てきますので、受け取ったら完了です。
ポケットチェンジのメリット
メリット1:登録も必要なくサクッとできる
普通、こういったサービスを利用するには会員登録が必要なものですが、ポケットチェンジは会員登録やパスポートのスキャンなどの操作が一切ありません。
筆者は多少戸惑いましたが、1~6の操作は2~3分で完了しました。
メリット2:多くの通貨・硬貨に対応
ポケットチェンジで対応可能な通貨は、以下の通りです。

日本人が多く行きそうな国・地域の通貨が揃っています。
0.02ユーロ硬貨は1円玉のようなもので、フランスでは自動販売機でも使えず、なかなか使うチャンスがありませんでしたが、ポケットチェンジでは小額硬貨までしっかり対応しています。
メリット3:交換先も豊富

ポケットチェンジでは、国と用途に応じて、たくさんの交換先から希望の交換先を選択できます。
例えば日本の場合、以下のような交換先があります。

いずれも使い勝手の良い交換先ばかりですが、近年では交通系電子マネーやnanacoなど交換先が増えています。
また、海外の電子マネーやギフト券にも交換可能です。
ポケットチェンジのデメリット・注意点
デメリット1:両替レートが悪い
ポケットチェンジでは、事前に両替レートを確認することができるのですが、以下の通りです。

一方、同じ日に成田空港第1ターミナルにある三菱UFJ銀行での両替レートが、以下の通りです。

1ユーロ=125.01円となっており、1ユーロ当たり15円以上もポケットチェンジの方が悪いレートです。
日本で両替可能な紙幣は銀行などで行なった方が賢明でしょう。
デメリット2:設置場所によって営業時間・対応交換先が異なる
筆者が利用した成田空港第1ターミナルは、幸いにして24時間営業で全ての交換先に対応していました。
しかし、「渋谷ちかみち」のポケットチェンジは交通系電子マネーに対応しておらず、「H.I.S. 新宿本社営業所 1階」のポケットチェンジの営業時間は、平日10時~19時30分、土日祝日は11時~19時30分ですので、注意しましょう。
デメリット3:電子マネーに交換の場合は、カードもしくはおサイフケータイが必要
電子マネーに交換する場合は、該当するカードもしくはインストールしてあるおサイフケータイが必要です。
ない場合は電子マネーへのチャージができませんので、Amazonギフト券などを選ぶほかありません。
海外旅行に行く際に余計な電子マネーを持って行かない人は、注意しましょう。
「ポケットチェンジ」は小銭革命
これまで、余った外国の小銭は寄付するか記念にとっておくかしかありませんでした。
そんな使い道のない小銭を、身近な電子マネーなどに交換できるポケットチェンジは、まさに革命的です。
筆者も279円分(2.54ユーロ)のSuicaにチャージできました。
場所が分かりにくいのと、レートが悪いのはデメリットに感じましたが、それを補って余りあるメリットです。
今後も、海外旅行で外国の小銭が余った際にはポケットチェンジを頭の中に入れておこう、と思いました。(執筆者:角野 達仁)