アメリカの中間選挙が終わりました。
ある程度予想されていた通り、上院では共和党の勝ち。下院では民主党が巻き返して過半数を奪い返しました。
ということで、アメリカの政局は「ねじれ状態」になっています。
この結果を受けて株式市場は大きく上昇しました。
NYダウは545ドル高で、むしろ「ねじれ」を好感した結果になっています。

目次
NYダウの現状とこれからの予想
【NYダウ日足】

このようにNYダウの日足チャートを見ても、すでに底を付けたのがわかります。
値段を切り上げた形で、2月の前回の暴落時と同じような三角波動が出来つつあります。
ただ、前回の調整時には何度も底値を確認しているので、今回も同じように2番底、3番底をつけに行く可能性が高いでしょう。
ねじれ状態で新しくスタートする政治と株価を「新トランプ相場」と呼べるかもしれません。
民主党が下院で勝ったのは、やはりアメリカ国内でも、トランプ大統領の独断専行的な手法に批判が強いことの表れだと思います。
しかし、一方で株式市場は下値では買い意欲が強く、アメリカ経済の底力を思わせます。
相場はリーマンショック時のようになし崩し的に下げるのではなく、乱高下しながらも、現在の高値を維持するトレンドが続く可能性が高いと思います。
日経平均もこれからボックス圏で推移か
【日経平均 日足】

日経平均は2万4,000円を二番天井として急落してきました。
米大統領選挙があった、2016年後半から上げ続けていた上昇トレンドも割り込んで来ています。
ここから下降トレンドになる可能性も高いですが、もし2万円で買い支えられれば、そのまま高値でのボックス圏の動きに移行する可能性もあります。
今年2月の暴落時には、3月26日に2万400円付近の安値があります。
このあたりで買いが入るかどうかがポイントでしょう。
もしボックスの動きになれば、下値2万円~上値2万4,000円のゾーンで日経平均は推移することになります。
内外の政治経済情勢は今だ予断を許さず
現在はなんといっても、米中貿易関税問題が存在しています。

日本の場合は実体経済もそれほど良くないので、ここから大きく株価が上昇するのは難しいでしょう。
しかし、NYダウが落ち着きを取り戻せば、来年も今年と同じような水準で、同じような動きになることも考えられます。
これから年末にかけて、二番底、三番底を試す展開になると思われます。
買い支えられれば、前回と同じように、再び2万4,000円の高値に向かっていく流れになると予想します。(執筆者:岡 隼人)