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年末商戦と株式市場
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年末が近づいてくると、株式市場も年末商戦に関連する銘柄が注目されます。
日本では12月頃からボーナスやクリスマス、お正月などのために個人消費が増えていきます。
小売市場が1年の中でも最も活気づくときで、それに着目して投資家も関連銘柄を物色します。
年末商戦で個人消費が増えるだけではありません。
年末年始はクリスマスやお正月といったおめでたいことが続くため、投資家心理も悪くなりにくく株価が下がりにくくなります。
それに加えて、外国人投資家からもクリスマス商戦や感謝祭などから買いが入りやすくなります。
年末商戦関連銘柄
年末商戦に関連する銘柄は、小売業や食品などさまざまです。
よく注目されるものは、
・ 百貨店
・ お酒
・ ゲームメーカー
・ 総合ディスカウントショップ
などです。
ボーナスシーズンなので家電やブランド品などの高額商品、クリスマスで子供や恋人へのプレゼントになるおもちゃやブランド品など幅広い業種が対象です。
株式市場は、年末商戦に向けて11月頃から買い始める傾向があります。
アメリカのブラックフライデーも関係する
ブラックフライデーは、毎年11月の第4木曜日に行われる感謝祭の翌日の金曜日のことです。
この日は大規模な安売りが実施され、1年間で最も商品が売れる日と言われています。
外国人投資家が、日本市場でもこの頃からクリスマス商戦に向けて買いを入れやすくなっているためです。

年末商戦銘柄を選ぶポイント
年末商戦というと
・ お歳暮関連
・ 総合ディスカウントショップ
・ 酒店
・ ショッピングセンター
などが毎年注目されます。
その中から銘柄を選ぶ場合は、高確率で年末年始に株価が上がる銘柄に注目すると良いです。
業績や新商品の発売の注目度など、その銘柄の個別要因をしっかりと見極める必要もありますが、毎年株価が上がっている銘柄は今年もと思って投資家がその銘柄を購入しやすいからです。
毎年このシーズンは株価が上がっていると投資家からの注目度も高くなり、それが業績など以上に株価が上がりやすくなります。
年末商戦といえばこの銘柄というイメージを持たれやすくなっているからです。
年末商戦銘柄の注意点
年末商戦に関連する銘柄は幅広くあります。
メインの銘柄が上がってくると、出遅れている銘柄が注目され始めます。
しかし、出遅れ銘柄は結局そこまで株価が上がらずに終わることも珍しくありません。
幅広い業種や銘柄が年末商戦銘柄になるので、銘柄選定には気を付けた方が良いです。(執筆者:成田 恵)